僕らの住む風の国では年に一度、豊穣を祈る祭りが開かれる
朝から夜まで続くこの祭りの見どころは空を覆い尽くす虹
空の権利を持つ風の精霊にお願いして、虹を作ってもらうんだ
ここら一帯の空は文字通り彼らのものだからね
その力によって空の景色をいじることが出来るんだ
普段は意味が無いどころかむしろ邪魔らしくてやらないみたいだけど
年に一度くらいなら問題ないとか
といっても、もちろん"ただ"じゃない
その対価は風の国の貨幣
要するにお金だ
精霊が金なんて、と昔の人は思うかもしれないけれど、彼らも生きている
彼らが持つものを僕らは持ってなくて、彼らが持つものを僕らは持っている
なら、互いに対価を支払ってそれぞれの世界を豊かにするために交流するのは自然なことだろう
火の精霊や土の精霊はそういうのを嫌うみたいだけどね
彼らはほら、争いとか好きだから
風の精霊たちが話のわかる方で助かったよ
"お金"
"虹"
"風"
「Nole Maker」
http://hollowcradle.cf/nole_maker
これらの断片のご利用はお好きどうぞ。
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