光雲

生まれゆく憎悪は流れ出て
新しく一つ また一つと血を誘う

争いを生む自由 
自由を詠う束縛

望まれたのは何だ

殺し合う自由か
苦しめあう束縛か

望むのはどっちだ

鮮やかに濡れる色彩
空に溶ける悪意

原罪の光源は何処だろう
救済の刻は何時だろう

統率者は幻と消えて
残るのは嘘つきの論理

誰も知らない世界
曖昧な地図を照らす虹色の下
黎明と薄暮の間を生きるのは

おそらくきっと
誰でもない誰か様でした

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