獄炎

嗚呼
宙に舞うのは獄炎の花
夜に向かって世界を切り裂く

刃を流れ
星を辿れば
朱色の暦
零したものは風化に消える

さあ
紅蓮に焼かれ夢に果てよう
神への供物をこの身に添えて

嗚呼
私は広がる世界に呑まれ
彼は空から光を堕とす
日を待ち漂う罪を背負い
名も無き闇へと旅立ち向かう
色付く瞳は終わりを見据えて

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