連想遊び〜「満開×逃亡×蔦」〜


大きな窓に映る小さな世界を眺めている

日々の物資は窓から届けられる
時間が来ると、配下の黒い巨鳥が窓をこつこつと叩き、私に開けるよう指図する

外の世界に繋がるのはこの窓だけ
塔の最下層にある扉は、この塔を覆い尽くす蔦によって開くことはない

何度も何度も試したが、ぎしぎしと軋むだけで
毎日この狭い世界を探しまわったが、やはり出口はなかった
一月もしないうちに出口を探すこともやめてしまった



私がここに幽閉されてから、2つの季節が過ぎた
いま塔を覆うのは満開の花
巻き付いて封じ込める蔦に咲いたものだ

これが枯れる頃、逃亡する機会はきっと訪れる
その時を私は待ち続ける
灰色に広がる水面を眺めながら



"満開"
"逃亡"
"蔦"

「Nole Maker」
http://hollowcradle.cf/nole_maker

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