連想遊び〜「形×略奪×政治」〜


「調停者」と呼ばれる高位存在と、その下位の世界の国々の間にはある取り決めが存在する

下位の国々は、調停者達に対して10年ごとに魂の奴隷を差し出さなければならない
高位の存在である彼らが労働力として使うためだ
奴隷として捧げられたものたちは世界を隔てる門を通り、調停者の世界に入っていく
彼らはその門を通過すると、自身の形と自我を失い、魂として純化され、調停者たちの奴隷として過ごすことになる
しかし、この奴隷にはその期間が定められている
下位の存在が高位の世界に居続けると、魂が馴染みすぎて戻れなくなるため、上下の世界のバランスを崩さぬよう、奴隷となったものたちは一定期間を過ぎると元の世界に還され、次の奴隷の者と交代する

しかし、一時的にしろ人的資源を失うそれは、国にとっては大きな損失となる
調停者が要求する奴隷の数は膨大で、国によっては人口の3割を超える場合もあり、政治も揺らぎかねない
そのため、各国は協議を重ね、一つのルールを定めた

それは人的資源を賭けた戦争
勝った国は、自国が捧げる分の奴隷を負けた国に肩代わりさせることができる

戦争と言っても、殺し合うわけではない
争い合う国同士が定めたもので競い、勝敗を決する
戦争が行われる期間は10年に一度
奴隷の交換期に開催される
略奪ではなく、互いの取り決めで争うその戦争は、国を救うための名誉ある戦いだとして、志願するものは多いようだ



"形"
"略奪"
"政治"

「Nole Maker」
http://hollowcradle.cf/nole_maker

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