こんにちは。
最近Instagramデビューしました。
今更感のある糸凪邑でございます。
前々からアカウントは持ってたんですけどね。
Twitterと同じように写真を載っけてたりはしましたが、あくまで"ついで"感覚でした。
何かこう
「自分みたいな非リア充がリア充のためのコミュニティで生きていけるんだろうか。あまりの輝きで瞬きの間に焼きつくされて溶けてしまわないだろうかイカロスの翼ばりに・・・。おそろしやおそろしや」
そう思っていたわけです。
でも、何となく、ほんとに何となく気になって試してみたんですよ。
何が違うんだろう、ここにいる人たちは何に惹きつけられ、ここにいるんだろう・・・と。
最初は写真とコメント載せる以外の使い方も大してわからず、載せてもフォロワーも増えない、いいねも来ないしで眉間にしわを寄せて首をかしげるばかりで、
「みんなどうやって増やしてんだ。あれか自分から凸るべきなのか。コミュ症を殺す気か」
とか思いながら、ふとハッシュタグの存在を思い出して何となしに付けてみたらどこからともなくいいねが連打されて
「うわーーー」
ってなったのが数日前。
その時、ようやくハッシュタグによる検索習慣を知りました。
そりゃ人来ないよ。
で、今はハッシュタグをつけながら、冒険画像やらアクセサリの着用イメージ上げたりしてます。
まぁ、現状Instagramのルールで学んだのはハッシュタグぐらいなんですけどね。
これからリア波動に滅されない程度にちまちまやってきますんで、気が向いた方はよろしゅうお願いします。
「Yu Itonagi | Instagram」
https://www.instagram.com/yuitonagi_hc/
現状フォロー来たら返してますので、返さなかったらTwitterでもInstagramでも苦情入れてください。
てなわけで宣伝おしまい。
さて。
今回の本題ですが、綴っていくのは
Twitterのつぶやきを見ていただいている方々はご存知かもしれませんが、ワタクシ、春頃から草食べてまして。
草と言っても、厳密に言えばいわゆる"山菜"、と呼ばれる類の食用の山野草ですが。
僕が山菜類について勉強を始めたのが大体1,2月頃。
食べ始めたのが4月頃なのですが、今回はこの数カ月の草喰みに関するまとめになります。
草を食おうと思い立ってから実際に食べるまでにどんな勉強をしたのか?
実際に摘みにいく際に気をつけるべき点は何か?
草摘みのメリットデメリットは?
感想その他諸々を書いていきます。
先に言っておきますが、今回の記事が参考になるのはこれから「草食人」を志す現一般人、あるいは自然と戯れ自然と生きたいサバイバー希望者です。
たぶんそれ以外の方々には一切の役に立たないので、おとなしくスーパーで買ったセロリでもかじりながら映える角度でも考えましょう。
それでは、前置きはこれくらいにして今回の目次はこちらでございます。
事前準備から実食までのあれこれ
当たり前のお話ですが、自然界には毒を持った生物というものが存在します。人間にとっての毒、他の種にとっての毒はそれぞれ異なり、そもそも毒って何だ?という素朴な疑問はあるやもしれませんが、その話はちょいと置いておきまして。
とりあえず、僕らが何かを食べる際には毒の無いものや無毒化可能なものを選んで採取しなければなりません。
ということで、まずは食べることができるものと食べられないもの、その見分けのための知識を得ることから始めます。
知識を得て、実際に採取可能な場所へ赴き、採取して食らう。
流れにするとこんな感じ。
- 適当な図鑑を買う
- 暇なときにぱらぱらめくったり気になった項目を読む
- 図鑑を持ち歩いて色んなところを散歩する
- 見覚えがあるものを図鑑やスマホで調べる。わからないものは写真を撮って後で調べる
- 摘み、食らふ
実際、僕の場合ですと、これ以外のことといえば山菜を撮る動画をちょいちょい視てたぐらい。
大体はこれで完結します。
この流れの通りにやれば特に問題は無いです。
何となく察した方は本屋やらAmazonに凸るなりしてみてください。
ここからはいまいちピンとこない方のために、それぞれのパートにちょいとした補足を。
最初にするのは知識の獲得。
大きな本屋に行って"食用の山野草"に関する図鑑をぱらぱらと見て、良さ気なものを選びます。
図鑑を選ぶ時のポイントは、
- 掲載数が多いもの
- イラストではなく写真で載っているもの
- 毒草に関しても記述があるもの
ちなみに今回僕が草喰みするにあたり買ったものはこれ。
・よくわかる山菜大図鑑―新芽 葉 実 花 今井 国勝
https://www.amazon.co.jp/dp/4522424353/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_bGXTCbJ14W7AK
掲載数約280種で1500円(+税)。
安くていっぱい載ってるので入門用としてはおすすめです。
実物を見たらわかりますけど、なかなか分厚いです。
分厚さが何かを保証するわけでもないですが、実際に僕がこの本読んで色んな山菜を採取できるようになりましたから、そこはある程度保証できるかな、と。
中身も写真が多いので見やすく、視覚的にも楽しめます。
下処理に関してもある程度書いてますので、そういうのも良い所。
もっと詳しいものがあるならそっちがいいとは思いますが、入門用として価格と内容面でコスパを考えるとこれくらいがちょうどいいと思います。
どのみちこの世界にある植物は数百種類じゃおさまらないので、ハマるのであればどうせ買い足すことになるでしょう。
ハマらなかったとしても1500円ちょっとの出費で済んだと思えば。
実際、図鑑としては非常に安い部類じゃないかな、と。
可食部位の無い時期の写真は乗ってるけど、可食可能な時期の時期のものが載ってなかったり。
まぁ、間違って採取する類のものではないんで別にいいですけどね。
気になるならネットか別の書籍で調べればいいわけですし。
あと、サイズが大きい分、ポケットブックみたいに持ち歩くのはあれですが、許容範囲です。
それらを加味してもコスパに優れた入門書として優秀ですので、何買ったらいいかわからないって方はこちらの本をおすすめしておきます。
これは特に言うことはないかと。
暇な時間に図鑑を開いて覚えていくだけです。
それ以外特に言うことはありませんが、このパートはかなり重要なです。
そもそも自分の頭に入って無ければ「おっ?」と足を止めて調べることもできませんからね。
1日10分20分でもいいですから、とりあえず時間があるときは図鑑を開きましょう。
個人的には気楽にぱらりぱらりとページをめくっていって、気になったところを読むみたいな感じでやってると自然と頭に残ります。
覚えるというか、眺めてると結果的に覚えるというか。
無理に覚えようとしても残りにくいんで、ぱらぱらと興味の赴くままに読んで行けばよろしいかと。
年号とか英単語覚えたりするのが苦手な僕みたいな人はこの方法が特におすすめです。
暗記が得意ならご自分の方法で。
各々に合ったやり方で覚えていきましょう。
これらも特に言うことは無いです。
時間を見つけて野山などの緑があるところを歩きます。
んで、記憶に引っかかったらその場で図鑑やスマホを使って調べる。
「覚えがあるけど何だっけこれー」と名前が出てこない時はとりあえず写真を撮っておいて帰ってから調べます。
写真を撮るときの注意点ですが、花、茎、葉の形状、葉の生え方、葉の付け根などの細部がわかるように何枚か撮りましょう。
同じ角度から撮っても結局判別するための大事な部分が隠れててわからないことがあります。
「見分けるための部分が写ってない!!」
ってのが何度あったことか。
同じ轍を踏まぬよう、ご注意を。
といってもおそらく踏むことになると思うのでご覚悟を。
ちなみに野山に行く時間がとれないって方は街中でも案外緑はあるので、見つかることはありますよ。
意識的に周りを見てみてください。
もし、土手のある河川でもあれば素敵です。
おそらく色々見つかるかと。
可食のものを見つけたら、あとは摘んで食らうだけです。
ここでのポイントとしては、確信が持てるまで食べないこと。
あたりまえですが、これだけは絶対順守です。
下手すりゃ死にます。
植物や菌類には食べられる種類と似ているものが猛毒草ってパターンは結構ありまして。
春の七草でも知られる人気の山菜セリのそっくりさんにもドクゼリというものがありますが、これはトリカブト、ドクウツギと並んで日本三大毒草の1つです。
トリカブトにもニリンソウっていう似た山菜があります。
なので、「この草あれじゃないかなー?」と思っても安易に摘まないで、葉の形状、色、花、質感、匂いなど、考えうる特徴を全て比較します。
図鑑を見、スマホで「〇〇 似ている」などで調べ、間違えがないことを確認してから摘みましょう。
しかし、ここにも落とし穴が1つ。
木を隠すなら林の中といいますか、ある毒草と似ている可食種の生息域が似ているなんてありふれた話で、平然と隣に生えてたりします。
怖いことにドクゼリやトリカブトもそうです。
なので、まとめて摘んだりせず、念には念を入れて一株一株確認しながら採取しましょう。
これでようやく食べる段階に来るのですが、山野草には下処理が必要なものがままあります。
セリやノビル、カンゾウ、ミツバなどは下処理が必要が無くて好まれるものですが、ゼンマイ、ワラビ、フキ、タケノコなどの人気のものは下処理を必要とします。
特にワラビはかなりのもので、平然と日をまたぎます。
また、アクに毒素が含まれている場合もあるので、ちゃんと下処理はしましょう。
そもそもアクの強すぎるものって食えたもんじゃないので、大丈夫だと思いますけど。
ちなみに僕は昔、地表にかなり出たタケノコを生でかじったことがあるのですが、身体が奇妙な熱を持ちました。
身体への刺激が強かったのかな...。
同じことをすればお店で売ってるものがどれだけ食べやすいのかを理解することでしょう。
品種改良の偉大さよ。
散策時に持ち歩く道具について
・ビニールなどの袋
採取したものを入れるために使います。
何種類も取る可能性があるので、多めに持って行きましょう。
めんどくさがって一緒の袋に入れると仕分けがかなり面倒です。
・タオル
適宜。
これからの時期は必要ですかね。
・飲み物
必須。
最低でも500ml-1Lくらいは持って行きましょう。
調子に乗って進み続けると身体の水分をかなり持ってかれますよ。
・図鑑
可能であれば。
山に入る場合は電波が届かない場合がありますから。
・お弁当
ピクニックついでの採取であれば。
こういうのも楽しみの1つですね。
・小さなナイフ類
繊維質な山菜を丁寧に採取するために。
ナイフといってもサバイバルなものを持ち歩く必要はないです。
肥後守やカッターで十分。
ただ、刃物を持ち歩く際は念の為、銃刀法を調べてから持ち歩きましょう。
めんどいかもですが、無駄にお金取られたりするよりはマシです。
ちなみに僕は採取の際はこういう感じの肥後守を持って行ってます。
安物ですが、使い勝手は悪くないです。
小型の折りたたみ式なのでポケットに入りますし、結構便利ですよ。
刃にも厚みがあるからそこそこ耐久力もあって、キャンプとか木工にも使えますし。
ホームセンターに行けば売ってますので、気になる方は覗いてみてください。
もちろん上に載せてるようにAmazonとかにも売ってます。
値段はぴんきりですが、別に数百円程度のものでよろしいかと。
あと、これは余談ですが、こういう鋼のものを使う際の注意として、採取終わったら刃についた汁や土を落として、適当な油を塗っておきましょうね。
放置したらわかりますが、結構錆びますので。
で、もし刃が欠けてたら100均でもなんでもいいので、砥石で研ぎましょう。
ちょっと手間ですが、こういう刃物の手入れの方法も学べると考えるのであればありかなと。
こういうのがめんどいならカッターで。
と。
採取に関しては以上です。
図鑑買ってぱらぱら読んで、
必要な道具を持って緑のあるところへ出歩き、
記憶に引っかかるものを調べて、
確信が持てたら採取して調理して食らう。
簡単。
いくつか注意点はありましたが、これだけです。
これを繰り返していけばどんどん採取できるものが増えていきます。
そうしていくと次第に街中のちょっとした緑にすら反応するようになります。
(とはいっても、住宅地の特に犬の散歩コースになるようなところじゃ摘まない方がいいですけど)
草喰みのメリットデメリット
どうです?死なないように確認する癖をつけておけば最低限何とかなりますから、そこまで難しいものじゃないと思います。
難しくはないけど"死の可能性"を考えるとどうなのかって意見がありそうですけど、ここまで読んでいるってことはそれも踏まえた上で何かしらの価値を感じたからでしょう。
(そもそもあらゆることに死の危険性はつきまといますけどね。)
そういうところが気になる方のために僕が思うメリット・デメリットを上げていきましょう。
・運動によるあれこれ
採取のための散策で必然的に運動するのでダイエット効果を期待でき、体型改善にも繋がる、トレーニングにもなる。
そして個人的にかなり素晴らしいのが現代人特有の脳の酸欠の解消。
昔書きましたが、座ってデスクワークしたり、スマホをいじってると呼吸が浅くなって脳に十分な酸素が行き渡らなくなるんですよね。
その状態って思考能力が落ちたり、睡眠の質が下がったり、ぼーっとしたりと弊害だらけ。
なので、定期的に一定量の運動を挟むことでそれを解消する必要があるのですが、散策なら特に意識せずとも自然と行えます。
・食料の調達もできる
そもそも主目的の1つです。
ハードルは高いのでそうそう簡単にはできないですが、頑張れば調味料以外の食費ゼロも可能です。
そうでなくとも野菜が高い時は相応の場所に行けば代替品を手に入れられます。
運動がてら食材も採れる。
素敵。
・知らない味を楽しめる
良い意味でも悪い意味でも、普段お店じゃ食えない味や香りが楽しめます。
個人的にこれは結構でかいです。
僕の友人の中には、その味を気に入り過ぎた結果自分で採取しに行くようになった者もいます。
持ち帰るのは何故かそれ一種だけなのですが...。
・季節を感じられる
これも結構でかいです。
今って季節を感じるタイミングってそうないと思うんですよ。
食べ物と気候と花火や祭りのイベントくらい?
仕事の都合上などで室内で過ごすことが多い人には結構な差がでると思います。
植物って季節で全然姿かたちが変わりますしね。
自然は植物によって構築されているから、むしろ変化しか無いともいえる。
一週間前と今日の景色がまるっきり違うなんて珍しくもないです。
季節によって採取できる山菜って全然違うので、色んなものを見たいのであれば色んな時期に自然に入る必要があります。
なので、結果として季節を感じられるようになるかと。
・目に優しい
PCとかスマホのモニター辛いです。
でも、自然に入れば癒やされます。
草木の緑、空の青、大地の茶。
最高。
・知識も増える
これもくどいくらい書いてますが、知識が増えるってことは世界が広がって、選択肢も増えるってことです。
知識増やさないとそもそも食えないですし、草木は食べる以外にも色んな使い途があります。
あと、個人的に大きかったのが歴史を実感できた部分。
これは実際にやらないとわかりませんが、ふとした時に「あぁ、そうか」と腑に落ちる瞬間が訪れます。
・ネタができる
街中やふとした道で「あれ食べれるんだよ」「これ毒」とか、語れます。
ちょっと変人パラメータが上がります。
メリットだらけ。
なんて素晴らしい。
しかし、デメリットももちろんあります。
・そもそも失敗したら死ぬ
要するに選択&判断ミスです。
毒草の中には致死量めっちゃ少ないものもあるので、一口で死ねます。
やばい。
・獣に襲われるかもしれない
野山は獣が出ます。
僕が採取中に出会ったのは穴熊か狸ぐらいですが、場所によっては大型の獣が出ます。
それも鹿とかじゃなくて、熊とか猪とかの出会ったらまずいやつ。
加えて、物理的な暴力以外にも、蛇などの毒持ちもいます。
よく「マムシの発見情報あり!!注意!!」みたいな看板を見かけることも。
どっちにしろ命が危ういです。
恐ろしい。
・季節によって虫が多い
特にこれからの時期ですね。
湿気のある林の中などはまぁすごいです。
ちっちゃいのも大きいのも沢山います。
呼気や体臭に反応してか、人間にも寄ってきます。
刺されてちょっと痛い程度ならまだいいんですが、虫の中にも蜂や百足を始めとした毒持った奴らはいますので、そういう意味でも注意が必要です。
・地形的に怪我するかも
土、岩、苔、泥、水場、根、蔦、その他諸々。
滑ったり引っかかったりする要素が盛り沢山です。
ちょっとこけるくらいならいいですが、斜面や崖のようなところの場合は下手すりゃ命に関わります。
致命傷でなくても、捻挫や骨折が命を脅かすことはあります。
危ない。
大体物騒ですが、デメリットはこんな感じです。
これらのメリット・デメリットを秤にかけて、十分価値ありと思えるのであれば、とりあえず本屋に行くかAmazonでポチればいいんじゃないでしょうか。
個人的には「数千円でこれってやばない?」という感覚。
投資対象として中々ないリターンを感じていますし、図鑑を買ってのフィールドワークのコスパに感動したからこそこうして記事を書いているわけです。
いつも2、3000円払って手に入れるものと比べてみてください。
この価値を理解できるのであれば、知識の重みというものが実感できると思います。
ここまで色々書きましたけど、一言だけ言うのであれば
僕からはそれだけです。
では今回はこんな感じで。
これから学ぶ方々に良き緑の日々が訪れますように。
また次回お会いしましょう。
一応ですが、「全ては自己責任」でお願いします。
おまけ
調べたところ機械学習を使った画像認識アプリみたいなのがあるみたいですが、山菜食いたいのと同じくらいに文明の力を極力使わなくても生存できる知識が欲しいので、図鑑を買って勉強するっていうローテクな道を選びました。アプリに関しては僕が実際に使ったことはないので、どの精度で認識するのか、そもそも山野草がデータベースにあるのかもわかりませんが、試す価値はあるやもしれません。
もし「使ったよー」って方は感想を教えてくださいませ。
あと、採取関連の動画で面白い&参考になるなーと思ったのはこちらの方々。
「くーねる - YouTube」
https://www.youtube.com/channel/UCReaB8qT601BFDDw6Pnymvw
「【カメ五郎】ネイチャー・ポケット@YouTube - YouTube」
https://www.youtube.com/user/naturepocket2525
単純なコンテンツとしても面白いのでおすすめです。
コメント
コメントを投稿