奪われた命さえ暖めている僕の亡骸は



時間の終わりに張り付いた




ああ抱きしめて



僕の姿を見つめていて



宿命はその淵に



削れていった意思たちは夜に消えて



忘れた痛みが僕を焼きつくす




広がる漆黒



僕は血を舐め



心を奪う




従順な黒山羊は覚えている



苦痛の味を



苦しめた過客の残滓を




僕は子を撫で告げた



天よりの糸を焦がせと




影追い疲れて命の泉



世界は拒絶



始まりは終わりの欠片



予期せぬ想いは陽炎の底に



僕を待たずに消えていった

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