朝の幻

朝露がきらめき



朝を彩る



ボクは背伸びを一つ



浸る空気を取り込み



今日という日に色をつけよう



ねえ



キミは同じ空を生きているよね



動き出す一日は空色



ボクは明りに身を任せ



夢見た景色を追い求める




街人は過ぎ行く



先も見ず



ボクは上を見上げたまま



堕ちた雫を聞いた



鮮やかな刺激に心揺らして




ねえ



キミは同じ夢を辿ってるよね



歩き出す足は形を造って



ボクは静かな光を浴び



描いた景色を追い求める




ねえ



キミは瞳に何を映してるの



空を渡った欠片は降り立ち



ボクは祈りを結ぶ



ねえ



キミは世界に何を見出すの



彼が分けた多元の常世で



ボクは色を注ぎ足している



何時の日かあの色に辿り着くため

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