五感の描く世界とその個人差


こんにちは。
糸凪邑です。

すっかり寒くなりましたね。
夏が過ぎたことはありがたいのですが、寒いのもまた辛い。

これからどんどん寒く、朝晩が辛くなると思うと、来春まで心が保つか心配です。
エアコンは乾燥するので、去年と同じく毛布にくるまって日々の作業に勤しむことになりそうです。

んー、冬眠機能とかどっかについてないかな。
・・・人間には無い?

僕、植物を自負しているのでもしかすると背中とかに・・・植物にも無いか。

ふむ。
現実逃避も限界だね。

あぁ、ぬるま湯で呆けて生きていたい。



致命的な前提

そういえば、最近・・・とはいっても2,3ヶ月前ですが、ノリでYoutubeチャンネルを開設しました。

テーマは特に決まっていないのですが、日々の制作や散策、その他もろもろ思いついたことをゆるーく投稿していこうと思ってます。


宜しければご覧くださいませ。

「空藍の揺り籠〜HollowCradle~ Youtube Channel」
https://www.youtube.com/channel/UCdaJdJuqO7sMUEOfCUy5QTQ





そして記念すべき?第一弾はこちら。






真っ暗な映像です。
映像というのもあれですね。
一応映像なのですが、音声という方が相応しい。

これは夏の夜の散歩中に撮ったものです。

僕の日常は現代人らしく、座ってばかりですからね。
身体が固まって腰周りが辛くなるのはいつものことです。

月一で近くのお山にキャンプへいくことにはしておりますが、それも日帰り・・・どころか、ご飯食べてちょっとゆっくりして帰るだけなんで、運動量としては心もとない。
なので前に書いたように、頭の整理がてら、出来る限り毎日歩くことにしています。
もちろん、夏の日中では精神的に陽のもとに出られませんし、肉体的にもとろけるか炭化してしまうので、涼しくなった夜にですけれど。

今年は歩くのにちょうどいい道を見つけたので、毎日そこを通ってぽつぽつと歩きまわってました。

そうやって、散歩が日々のルーティンと化したある夜。
いつものように歩いててふと思ったんですよね。

音だけ聴いて思い浮かべる景色って、人によって違うんじゃないかな、と。

動画の中で虫の鳴き声が聴こえますよね?

これが何なのか僕にはわかりません。
虫の声っていうのは確かなのですが、こおろぎ辺りかなぁ、とかそれくらいしか思いつかない。

でも、知っている人は正確に「これは〇〇という虫で―――」と答えることが出来るでしょう。
もしその虫の生態がわかれば「草のあるところにいそうだ」と考えられるし、この多さであれば僕が動画中で歩いているところの近くは草が生い茂っているのかもしれないと想像することも出来ますね。

そして、動画を進めていくと、その途中で「ぼー・・・ぼー・・・」とか「もー・・・もー・・・」という声も聞こえてきます。
これはウシガエルだったと思いますが、初めて聴く人には何かわからないでしょう。
僕も最初に聴いた時、亀か何かかな?と思ってました。

もし知っていれば、このカエルは―――というかカエル全般は、水辺に住む生き物なので、近くには川か池があるんじゃなかろうか、と推測できる。

そうすると、この動画を撮ったところは川や池沿いの道なのかな?というところまでは考えられます。

少なくとも僕が思い描くことが出来るのはそこまでです。
でも、人によっては動画中からより多くの情報を拾い、より正確な絵を頭に描くことができるでしょう。
もちろん、「足音と虫の音が聴こえる」程度で終わる人もいるはずです。

こんなふうに、人が何かしらの情報から思い描く景色には差があります。
もちろん、音に限った話じゃありませんけれど。

これは知識の差によって生じるものです。

「何を当たり前な」と思われるかもしれませんが、まぁごもっともで。
考えてみたら、あるいは言われてみたら至極当然なことです。

ただ、致命的なまでに重要なことです。
僕らの世界は僕らの"各々"の頭の中にしかありません。
僕の世界は僕にしか観えないし、あなたの世界はあなたにしか観えません。

人によって観える世界が違うっていうのはこういうことです。
同じものを視て、同じものを聴いて、同じものに触れたとしても、識るものに差がある限り"観える"ものは違うんですよ。
そして観えるものが異なれば、選択肢の質と量にも違いが出てくる。

僕だけじゃなくて、色んな人が「世界を広げたいなら多くのものを識るしかない」と言っていますが、これはその一例になるかな、と。

なので、いい機会だと思って、一度動画を視て、今の自分はどれだけ観ることができるのかを確認してみてください。
そんでもって、可能であれば他の人のそれと比較してみてください。

自分が思い描くものと、他人が思い描くものを。

きっと何かしらの発見があるはずですよ。



今回はこれにてお終い。
ではまた。五感の描く世界とその個人差

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