小さな定めごと




こんにちは。

糸凪邑です。


梅雨になりましたね。

とはいえ、例年の雨の気配が感じられません。

天気予報も晴れ曇り晴れといったところで、僕の知っている梅雨と世界のそれに齟齬があるような気さえしています。


僕は雨が好きなので、いっそのこと2,3週間くらい降り続いてくれまいかと期待しているのですが、なかなかそうはいかないようで。

特に今年は厳しそうですね。

でも、梅雨が明けると地獄が始まるので、降らないなら降らないで、まだ涼しいうちに何処かへ出かけたいものです。


うん。

1人で海に行ってぼーっとしてみるとか。

そういうのもいいかもしれない。


気が向いた時にふらりと行ってみましょう。



とある定めごと

今回のお話は身軽であるために必要な3つのことのうちの1つ目。


「最小限の環境の定義」についてです。



さて「身軽にあるためには?」と一言置いた上で、僕らの最小限の環境を考えるとすれば、そこにはどんなものがあるでしょうか?


「生きるために必要なもの」?


それは当てはまりそうですね。

衣食住というものがあるように、身軽である前にそもそも「生きていける」ことが必要ですから。

でもそれだけでは50点。丸ではなく三角です。

じゃあ、残りの半分は何なのか、と。


それは「自分の価値を上げるもの」

厳密に言えば、「自分の価値を上げ、理想とする姿へ近付く助けとなるもの」です。


それぞれの詳細についてはこれからお話ししますから、とりあえずここで話すときは、

「最小限の環境」=「生きるために必要なもの」+「自分の価値を上げるもの」

である、ということを前提として下さい。





1.生きるために必要なもの

で。
早速その詳細について。


まず前者の「生きるために必要なもの」。


これは特に言うまでもないですね。

文字通り「生きるために欠かせないもの」、そしてそれを収める家具などの収納用具or収納空間です。


例を挙げるなら、洋服、家電、机、タンス、寝具、調理器具、食器、などなど。


自分の中で「これが無くては...」となるものが該当します。


しかし、ここでちょっとした補足を。

いま"自分の中で"と付けたように、あくまでここに入るものには個人差があります。


例えば、僕の場合、いわゆるお役立ちグッズみたいなものは全般的に嫌いで、場所を取るだけだと思っているのでこれには該当しませんが、逆に「それが無いと駄目!!」って人もいます。


テレビなんかもそうですね。

僕はお金を払って万人受けする60点くらいの番組を視るよりは、Youtubeで個人的な100点を叩き出すものを探して視る方がいいと思ってますけど、テレビなら1日中視ていられるって人もいるでしょう。



また、極端な例を挙げれば、冷蔵庫。


大抵の人には冷蔵庫って必需品だと思うんですよ。

現代社会を生きていくためには無くてはならない文明の利器であり、それが無いなんて信じられない!あり得ない!って人は多いでしょう。

僕もあった方がいいと思います。


でも、「冷蔵庫?いや、別に無くてもいい」って人も、少数ながらいるんですよ。


そもそも冷蔵庫なんてものは近代になって発明されたもの。

無かった時間の方が長いわけですし、その時も人は何の問題もなく生きていました。


では、その時代は食べ物を保存していなかったのかというと、そうではなくて。
ご存知の通り、塩蔵、燻製、発酵、乾燥などの保存技術がその答えですね。

だから、それを当たり前のように理解し、「それでいっか」と実践できる人にとっては、必要なかったりするわけです。

そういったことを実践せずとも、冷蔵庫に入れなくても日持ちするものをメインにして、それ以外は毎日食べる分だけ買い出しに行けばいいという人にとってもそうでしょう。


逆に「冷蔵庫がないと生きていけない」という人は、その知識が無いか、或いは色んな手間を惜しむ人ということになります。

そもそもそれが無い生活を考えたことすら無いって場合も該当しますかね。


とはいえ、冷蔵も保存の技術であり、冷蔵庫も技術発展の結果です。

それによって、食材の調達・維持に対して時間と労力を取られずにすむようになりました。

その浮いた時間を別のことに費やせるようになったということを考えれば、惜しむのは別におかしなことじゃなく、むしろ当然と言うこともできます。


なので、それを必須とするかどうかは、自分が食材保存のために時間と労力、或いは冷蔵庫による空間の占有のどちらを対価として支払うか、その優先度によって変わるということです。



ちょっと脱線しかけましたが、大事なのは一般論で考えるのではなく、あくまで自分の求める在り方と相談したうえで考えるということ。


「生きるために必要なもの」については以上です。





2.自分の価値を上げるもの

で、お次は「自分の価値を上げるもの」について。


こっちはちょっとわかりにくいですが、例を挙げるなら「本」や「楽器」などです。

生きていくためには必要が無いけれど、それを使うことで自分の価値を上げ、理想とする在り方に近付くことが出来るもの。

そういったものです。


ただ、人によっては、それ自体が仕事道具である場合がありますね。

例えば、音楽を生業としている人。

そういった場合、楽器は「生きるために必要なもの」の方にも該当するでしょう。


こっちにだけ当てはまるのは、あくまで「生きていくために必要不可欠ではない」場合です。


例を挙げるなら、そうですね...。

料理が趣味って人は、多くの調理器具などがこれに該当するでしょう。


現実問題として、料理なんてしなくても食事は何処かで調達できます。


じゃあ、自分で作る人が少ないか?と言われると、そんなことはなくて。

むしろ、徐々に増えているような節さえあります。


増える理由はさておき、どうして自分で作るのかっていうと、その方が結果として自分の価値を上げることに繋がると感じているからですね。

もう少し言えば、その価値というのは健康や金銭、調理技術それ自体など、人によって様々ですが、いずれにしろ各々がそこに何らかの価値を見出しています。


こういう場合は、自分の価値を上げるものに「調理器具」が該当するわけですね。



とはいえ、です。


こういう道具を持っているからといって、それら全てが自分の価値を上げるものに該当するわけではありません。

上でちらっと書いたことですが、「それを使うことで」という前提。


当たり前ですが、いくらそれを持っていたところで、使わなければ自分の価値は上がりません。

もしあるとしても、インテリアとしての価値くらいです。

そんなもの「良い服着てるね」と大差無いです。

いや、むしろ「お飾りかよ」と評価が下がるかもしれません。

「何で使いもしないのにそんなもの持ってるんだ」、と。


そういうものお持ちじゃないですか?

"できたらいいな"で手に入れてから、何年も埃を被っているようなものが。


使っていないものも、使う予定の無いものも、どちらも自分の価値を上げることに貢献はしません。

「人の本質はその言葉よりも行動に表れる」とかいう何処かの誰かさんの教えがありますが、これはかなりの確率で真です。


使ってないものは要らないものなんですよ。

少なくとも「手に入れてから今までの自分には不要みたいだ」と、そう判断するしかない。


いくら「使う使う」と連呼しようが、「使っていない」という現実に勝るものではありません。


なので「あれはどうだろう?」と判断に困るときは「使ってないなら要らない」を合言葉にして、単純に判断しましょう。




終わりに

以上が、自分の最小限を定義するための2つの基準です。


身軽であるための第一歩として必要不可欠、というか、これが出来るなら他に何も要らないとさえ言えるほどに重要な核ですから、是非是非これを元に自分なりの「最小限の環境」を定義してみて下さい。

そして、それが出来たなら自分の周りを見渡してみましょう。


もしかすると、足枷になる異物が沢山見えてくるかもしれませんよ。






では、今回はこれでおしまいです。

また次回お会いしましょう。




追伸

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