いろあわせ

繋いだ記憶のいつかの断片
面影比べる ほんの昔
知らないことを知りたくて
大嫌いって叫んで飛び出した

誰かと何かが欲しかったから
寂しくて地面に刻んだ影
思い出せるのは今まで

冷たい音も 華やかな香りも
混ぜる先から濁り色

あのとき描いた色に近づいていますか
幾つも夢見て 幾つも忘れて
大事なことって何だっけ
心の宝箱に仕舞ったままで
どこかに鍵を落としたのかな

ふらりふわりとさまよって
足を失くしたまま 何も無い所に座り込む

空ろ空ろに揺らめいて
殻を抜け出し 月の裏

暗くて暗くて俯いたまま
隠れた誰かに問いかける

君はいつの僕ですか

僕は誰の色ですか

泣くように笑って 答えをささやく
沈んだ粒を照らすように

思わぬまま手を伸ばす
求めたはずの光
澄んだ音を心に宿して

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