落園

熱を喪ったいつかの昨日



重いものからは全部逃げだす今日



良いことを期待しない明日





何もかも知らなくて



何もかも知っていて



何もかもどうでもよくなって



終わりだけを気に懸ける





心を閉ざせば楽になるかもしれない



代償は感情の四季



一般的な人間の証明



中途半端な欠落は崩壊に至らず



唯、自分の世界を守ることに時間を費やす





あーやだやだ



ただ幸せを望んで理想を夢見て



ただ解放を望んだだけなのに



何時か何処かで無色じゃない透明な石ころに躓いた





そんな気がする虚無世界の自分



無責任な言葉で人を駆り立て



あげくに求めたのは他人任せの良い結果



結論付けた結論に諦めがつかずにあがき続けている今現在





期待をやめたのは裏切られずに済むから



心を砕いたのは傷付かなくて済むから





上辺にあるのは超越者のペルソナ



底辺にあるのは原形を留めないどちら様





願っていた世界は机上の理想論



夢と理想を初めに履き違えていて



後になってそれに気付いた無意味





戻ろうとして記憶の糸をたどれば



ほつれてからまって迷子の「ハジマリ」



届けを出しても返事は無い





先に言ってくれ



杭を深く打ち込み過ぎなんだよ



・・・ばーか

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