虚構に彩られた世界で

限り無き世界へ 限り無き願いを
果て無き世界で 宛てなき旅路を

心の泉は深く 
零れ落ちる流れは止る所を知らず

幾億もの夢と理想は螺旋を形作り
方角と速度を変えながら 唯一に収束することは無い

まるで
月の満ち欠けのように
始まりと終わりを 何度も 何度も

それこそ
観測者がその数を忘却の海へ放してしまうほどに

飽きること無く 気付くこと無く
繰り返しては辿りつけずに消えていく

連環が孕む矛盾
関わりは綻びを見せ
結び目は その中心が分からぬほどに大きくて・・・

俯瞰者は何処だろう
提案者は何処だろう
創造主は何処だろう
救世主は何処だろう

有限の泉から零れ落ちた流れを一つに

理想論の果てに
人は人を終える

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