空の祈り

偶々君に会いました



それは突然降ってきた



時々僕の時間に絡まる枝葉の一つで



いつしか僕にくっついてた




春が来て 一年過ぎました



君は覚えていますか



あのときのこと



僕は夢でもよく見ます




先にも後にも数え切れずに



いつの間にかの残光です




綺麗なものが好きで



醜いものには目を伏せて



そうして生きてきました




いつの間にか僕の中は空っぽで



一欠片も輝きはありません




ねえ



これから君が埋めてくれますか



何も望まぬ一人の愚人の



何かを望む一つの器を




ねえ・・・



ねえ・・・

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