古の詩

いつか見た御伽噺



広がる世界は流れていった



甘く夢に揺られて



何処へ行くのか知らぬまま・・・




旅人は訪れる



この積み重ねた歴史へと




遥かの砂は風に運ばれる



次の国へと願いを託して






幼き時に夢を見た



民が紡いだ祈りの果てを




過去の想いは過ぎゆく



世界に残る墓標のように




刻んだ月日は何処へ行くのか



明日の行方は風に任せて



旅人は通りを抜けていく



死者への手向けを後に残して





この命にも終わりが来るのか



築いた物は輪廻の果てへ



夢の続きは来世で果たそう



今日の光を明日に夢見て

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