ある日、眠りから覚めると、野草の入った雑炊的何かを欲している自分がいた。
ここ数日、胃に重いものばっかり食べてたから、それの反動なんだろう。
年末年始のメタボラッシュの後にくる七草粥のように。
イメージとしてはそんな感じ。
てなわけで、日々の諸々を済ませた後、野に繰り出した。
求むるはとりあえずセリ。
あとはそこら辺に生えてるものをちょいちょいと。
ハマダイコンは野生化したダイコンらしい。
もちろん可食。
早い時期だと新芽を蕾のついた新芽を摘んで食べる。
その時期を過ぎると、こうして実が付く。
こちらも食べられるけど、固くてそこまで美味しくなかったような。
若いものなら柔らかくて充分美味しいのやも。
味は名の通りダイコン。
新芽もダイコンだし、この実の部分もダイコン。
食べたことはないけど、ダイコンと同じなら葉の部分も食べられるんじゃないかな、と思ってる。
ちなみに"思しきもの"って書いているのにはわけがあって。
ハマダイコンとよく似ているものにセイヨウノダイコンというものがある。
それといまいち見分けがつかないので、調べた結果おそらくハマダイコン・・・という意味でそう書いた。
植物はこの辺りが難しい。
いや、植物に限った話じゃないか。
これはハマダイコンの花。
4枚の花弁を持つ薄桃色の花。
ダイコンの花もこんな感じなのかな。
で、その衝撃を友人に味あわせてやろうと、「ちょっと食べてみ」とことあるごとに勧める。
そんなことを経験した人は多いはず。
酸味の正体はシュウ酸。
下処理をすれば食べられるけど、食べ過ぎないように注意。
下処理して炒めものにすると美味しいとか何とか。
僕は調理して食べたことが無いので、生以外の味は不明。
世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれるくらい強く、探せばそこらへんに生えてるので、もし気になったらかじってみておくんなまし。
生え始め。
途中で切れた跡。
食材として採取したのか、それとも同行者に苦痛を味あわせてやろうと思ったのか。
犠牲者に冥福を。
セリ科によくある、爽やかな薫りが特徴。
今回の採取行動の主な目的。
"春の"七草といいつつも、通年採れるとか。
僕も2ヶ月くらい前から採ってる。
流石にこの時期になると少し硬くなるけど、充分に食べられる。
日本三大毒草の1つであるドクゼリと若芽が似ており、生える場所もかぶるので採取の際は注意を。
確認でかじってみたけど、味は菜の花。
菜の花と総称されるものは、同じ時期に生えるわけじゃなくて、少しずつ季節がずれているらしい。
だから、採れる時期も違う。
今年僕が始めに採取したのは確か3月になったばかりの頃。
見た感じ、中旬頃が限界かな、と思ってたけど、種類を変えれば結構長く楽しめるみたい。
学びだ。
もちろん可食。
蕾のついた茎の部分を、ぽきりと綺麗に手折れるところで折り、採取する。
育った葉の部分を食べてる人もいたから、もしかしたらそっちもいけるのかも。
調べてみると、その利用の歴史は古く、ヨーロッパでは葉菜としてスープやサラダ、付け合せその他諸々で食べる他、古代のギリシャ、ローマ、エジプトなんかではハーブとしても使われていたとか。
最近だと、Discovery Channelでエドがうまいうまい言って食べてた記憶。
ただ、イタドリ同様シュウ酸が多く含まれるので、過食に注意。
山野草の本に載ってる「ミヤマイラクサ」と形状が似てる気がするので、イラクサ科の某と予想。
正体は如何に。
まぁ、ヨモギもキク科なので、ヨモギもキク科の某なわけですが。
これと似たリュウノウギクとかいう種は食べられるらしいけど、これがそれなのかは不明。
こやつはなんだろうね。
地面が穴だらけで、あぶないなーとか思ってたら、そこには地面から顔を出した、見覚えのある姿が。
今春は別に竹の子いいやって思ってたんだけどね。
見つけてしまっては掘るしかあるまい、というわけで、かばんに入れてたクワで発掘開始。
20分という時間と腰を生け贄に捧げ、捻じ曲がった竹の御子を召喚。
石とか木の根がめっちゃあって掘りづらかった。
同様の理由で、竹の子も曲がってた。
ともあれ、今年初の竹の子ゲット。
探してないものほど見つかるっていうやつだ。
これぞ物欲センサー。
不確かな言い方は、知っているワラビのサイズと全然違うから。
放置してれば知ってるサイズに育つんじゃないかって思わなくもないんだけど、ここらに生えてるのを見ると、これくらいのサイズを超えたものは全部開き始めてる。
地面が硬くて上手く成長できないのかもしれない。
もしかしたら、ワラビじゃない可能性も充分にある。
とはいえ、前回食べて何の問題も無かったので、とりあえずはワラビとして採取。
採取結果の。
一つ一つが小さいからか、そこそこの量。
地面を見るとこれから伸びますよーって状態のものがいっぱいあった。
でも、ゼンマイはもう開いてた。
ワラビとゼンマイって同じタイミングだと勝手に思ってたけど、ずれてるみたいだ。
思い込みって怖い。
で、こちらはワラビを重曹入りのお湯で30秒ほど下茹でした後、そのまま一晩置いたもの。
黒すぎて見えぬ。
ワラビの灰汁の強さは事前情報通りだった。
繁殖力が高く、そこら辺に生えてる。
適当なツタがそれっていうこともしばしば。
若芽(つる先)や夏頃に咲く花は可食。
以前胡麻和えにして食べたことがあったけど、時期の問題があってか、ちょっと毛がごわごわで気になったので、今回は早い時期のものをかき揚げにしてみた。
感想は決して不味くは無いけど、「美味!!」というほどではなく。
というか、味があんまり無い。
無味とまではいかないけど、癖が無さすぎるというか。
考え方によっては調理しやすいともいえる。
食べたことはないけど、クズの花はほぼ味がなく、見た目の華やかさと食感を楽しむのだそう。
つるもそうなのかも。
ちなみにクズは栄養価が高いとかいう話もあるけど、真偽は不明。
また、葛粉の原料はこのクズの塊根から作られる。
案外身近な用途。
園芸用途もされるように、綺麗な花を咲かせる。
草摘みの観点から言えば、死亡例がある程度に毒性があるので注意するもの。
特にカンゾウと間違えられることがあるとか。
だいぶ似てる。
たぶん、始めてだといまいち見分けがつかないと思う。
ポイントとしては、カンゾウはスイセンのように、縦にしゅっと伸びない。
葉も細くない。
加えて、カンゾウは中心部を包み込むように生えている。
念入りに観察して、それでもよくわからない場合は手を出さないこと。
ちなみにカンゾウは可食。
おひたしや天ぷらにすると美味しい。
画像中に見えるピンクのものは全てレンゲソウ。
遠くから見るだけでも、オーラがあった。
実際に近づいてみるとこんな感じ。
満開の桃色。
その時の動画がこちら。
僕は桃色の花ってそこまで好きじゃないんだけど、レンゲソウは結構好きかもしれない。
華やかすぎない、素朴な感じが落ち着く。
ちなみに可食であり、その歴史はギリシャ神話で登場する程に古く、食材としてだけでなく、民間薬や飼料としても使われるとか。
別名ゲンゲ。
釣り人達の通り道の一つだそう。
ゲームなんかにありそうだなーって、楽しくなった。
と、そんなこんなで草摘み終了。
帰宅後、下処理した草を使って、鶏むね入りのあっさりした草粥を堪能。
散策による運動と、野の薫りのする食事。
重い食事で傷んだ身体もだいぶ整ったようで。
もし日頃から身体の不調に苦しむなら散策はおすすめですよ。
気が向いたらぜひお試しあれ。
もちろん、怪我や毒、その他諸々の危険がございますので、自己責任の心を忘れずに。
ではまたいずれ。
ここ数日、胃に重いものばっかり食べてたから、それの反動なんだろう。
年末年始のメタボラッシュの後にくる七草粥のように。
イメージとしてはそんな感じ。
てなわけで、日々の諸々を済ませた後、野に繰り出した。
求むるはとりあえずセリ。
あとはそこら辺に生えてるものをちょいちょいと。
・ハマダイコンと思しきもの
ハマダイコンの実。ハマダイコンは野生化したダイコンらしい。
もちろん可食。
早い時期だと新芽を蕾のついた新芽を摘んで食べる。
その時期を過ぎると、こうして実が付く。
こちらも食べられるけど、固くてそこまで美味しくなかったような。
若いものなら柔らかくて充分美味しいのやも。
味は名の通りダイコン。
新芽もダイコンだし、この実の部分もダイコン。
食べたことはないけど、ダイコンと同じなら葉の部分も食べられるんじゃないかな、と思ってる。
ちなみに"思しきもの"って書いているのにはわけがあって。
ハマダイコンとよく似ているものにセイヨウノダイコンというものがある。
それといまいち見分けがつかないので、調べた結果おそらくハマダイコン・・・という意味でそう書いた。
植物はこの辺りが難しい。
いや、植物に限った話じゃないか。
これはハマダイコンの花。
4枚の花弁を持つ薄桃色の花。
ダイコンの花もこんな感じなのかな。
・イタドリ
子供の時なんかに、かじってみてあまりの酸っぱさに「うぇー」ってなってたやつ。で、その衝撃を友人に味あわせてやろうと、「ちょっと食べてみ」とことあるごとに勧める。
そんなことを経験した人は多いはず。
酸味の正体はシュウ酸。
下処理をすれば食べられるけど、食べ過ぎないように注意。
下処理して炒めものにすると美味しいとか何とか。
僕は調理して食べたことが無いので、生以外の味は不明。
世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれるくらい強く、探せばそこらへんに生えてるので、もし気になったらかじってみておくんなまし。
生え始め。
途中で切れた跡。
食材として採取したのか、それとも同行者に苦痛を味あわせてやろうと思ったのか。
犠牲者に冥福を。
・セリ
春の七草の1つ。セリ科によくある、爽やかな薫りが特徴。
今回の採取行動の主な目的。
"春の"七草といいつつも、通年採れるとか。
僕も2ヶ月くらい前から採ってる。
流石にこの時期になると少し硬くなるけど、充分に食べられる。
日本三大毒草の1つであるドクゼリと若芽が似ており、生える場所もかぶるので採取の際は注意を。
・菜の花味の菜の花的何か
一般的な菜の花らしからぬ色の葉っぱだけど、アブラナ科であることは間違いない某。確認でかじってみたけど、味は菜の花。
菜の花と総称されるものは、同じ時期に生えるわけじゃなくて、少しずつ季節がずれているらしい。
だから、採れる時期も違う。
今年僕が始めに採取したのは確か3月になったばかりの頃。
見た感じ、中旬頃が限界かな、と思ってたけど、種類を変えれば結構長く楽しめるみたい。
学びだ。
もちろん可食。
蕾のついた茎の部分を、ぽきりと綺麗に手折れるところで折り、採取する。
育った葉の部分を食べてる人もいたから、もしかしたらそっちもいけるのかも。
・スイバ
イタドリと同じく、かじると酸っぱいやつ。調べてみると、その利用の歴史は古く、ヨーロッパでは葉菜としてスープやサラダ、付け合せその他諸々で食べる他、古代のギリシャ、ローマ、エジプトなんかではハーブとしても使われていたとか。
最近だと、Discovery Channelでエドがうまいうまい言って食べてた記憶。
ただ、イタドリ同様シュウ酸が多く含まれるので、過食に注意。
・イラクサ?
時々見かけて「何だろう?」と思ってたやつ。山野草の本に載ってる「ミヤマイラクサ」と形状が似てる気がするので、イラクサ科の某と予想。
正体は如何に。
・キクのような某
ヨモギっぽく見えるけど、ヨモギじゃなく、おそらくキク科の某。まぁ、ヨモギもキク科なので、ヨモギもキク科の某なわけですが。
これと似たリュウノウギクとかいう種は食べられるらしいけど、これがそれなのかは不明。
こやつはなんだろうね。
・竹の子
ゼンマイとかワラビを取りに来たときのこと。地面が穴だらけで、あぶないなーとか思ってたら、そこには地面から顔を出した、見覚えのある姿が。
今春は別に竹の子いいやって思ってたんだけどね。
見つけてしまっては掘るしかあるまい、というわけで、かばんに入れてたクワで発掘開始。
20分という時間と腰を生け贄に捧げ、捻じ曲がった竹の御子を召喚。
石とか木の根がめっちゃあって掘りづらかった。
同様の理由で、竹の子も曲がってた。
ともあれ、今年初の竹の子ゲット。
探してないものほど見つかるっていうやつだ。
これぞ物欲センサー。
・ワラビ?
ワラビだと思ってるもの。不確かな言い方は、知っているワラビのサイズと全然違うから。
放置してれば知ってるサイズに育つんじゃないかって思わなくもないんだけど、ここらに生えてるのを見ると、これくらいのサイズを超えたものは全部開き始めてる。
地面が硬くて上手く成長できないのかもしれない。
もしかしたら、ワラビじゃない可能性も充分にある。
とはいえ、前回食べて何の問題も無かったので、とりあえずはワラビとして採取。
採取結果の。
一つ一つが小さいからか、そこそこの量。
地面を見るとこれから伸びますよーって状態のものがいっぱいあった。
でも、ゼンマイはもう開いてた。
ワラビとゼンマイって同じタイミングだと勝手に思ってたけど、ずれてるみたいだ。
思い込みって怖い。
で、こちらはワラビを重曹入りのお湯で30秒ほど下茹でした後、そのまま一晩置いたもの。
黒すぎて見えぬ。
ワラビの灰汁の強さは事前情報通りだった。
・クズ
ツタ系のマメ科の植物。繁殖力が高く、そこら辺に生えてる。
適当なツタがそれっていうこともしばしば。
若芽(つる先)や夏頃に咲く花は可食。
以前胡麻和えにして食べたことがあったけど、時期の問題があってか、ちょっと毛がごわごわで気になったので、今回は早い時期のものをかき揚げにしてみた。
感想は決して不味くは無いけど、「美味!!」というほどではなく。
というか、味があんまり無い。
無味とまではいかないけど、癖が無さすぎるというか。
考え方によっては調理しやすいともいえる。
食べたことはないけど、クズの花はほぼ味がなく、見た目の華やかさと食感を楽しむのだそう。
つるもそうなのかも。
ちなみにクズは栄養価が高いとかいう話もあるけど、真偽は不明。
また、葛粉の原料はこのクズの塊根から作られる。
案外身近な用途。
・スイセン
花壇とかで育てられたり、そこら辺の原っぱで野生化してたりと、結構見かけることが多い植物。園芸用途もされるように、綺麗な花を咲かせる。
草摘みの観点から言えば、死亡例がある程度に毒性があるので注意するもの。
特にカンゾウと間違えられることがあるとか。
こちらはスイセンの根っこの部分。
こっちがカンゾウ。だいぶ似てる。
たぶん、始めてだといまいち見分けがつかないと思う。
ポイントとしては、カンゾウはスイセンのように、縦にしゅっと伸びない。
葉も細くない。
加えて、カンゾウは中心部を包み込むように生えている。
念入りに観察して、それでもよくわからない場合は手を出さないこと。
ちなみにカンゾウは可食。
おひたしや天ぷらにすると美味しい。
・川辺のレンゲソウ畑
帰宅中、衝動的に寄り道を決意してしまった場所。画像中に見えるピンクのものは全てレンゲソウ。
遠くから見るだけでも、オーラがあった。
実際に近づいてみるとこんな感じ。
満開の桃色。
その時の動画がこちら。
綺麗だった。 pic.twitter.com/AooDmj7JmD— 糸凪邑/Yu Itonagi (@hollow_cradle) 2019年4月15日
僕は桃色の花ってそこまで好きじゃないんだけど、レンゲソウは結構好きかもしれない。
華やかすぎない、素朴な感じが落ち着く。
ちなみに可食であり、その歴史はギリシャ神話で登場する程に古く、食材としてだけでなく、民間薬や飼料としても使われるとか。
別名ゲンゲ。
・ゲームのような足場
レンゲソウ畑から変える際に通った道。釣り人達の通り道の一つだそう。
ゲームなんかにありそうだなーって、楽しくなった。
と、そんなこんなで草摘み終了。
帰宅後、下処理した草を使って、鶏むね入りのあっさりした草粥を堪能。
散策による運動と、野の薫りのする食事。
重い食事で傷んだ身体もだいぶ整ったようで。
もし日頃から身体の不調に苦しむなら散策はおすすめですよ。
気が向いたらぜひお試しあれ。
もちろん、怪我や毒、その他諸々の危険がございますので、自己責任の心を忘れずに。
ではまたいずれ。
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