懐夢の跡

幼き頃に抱いた夢は
色褪せて僕の中に残った
今も眠りに揺られながら
遥かの果てに燻ぶり続ける

夜が明けた
朝日が昇る
僕の砂は時を刻んで

もうどれくらい経っただろう
最初の夢を持ってから

描いてた時間は擦れ違う
幾度も省みた世界があるけれど
僕の始まりは何処にある?

日が沈んだ
月が昇る
繰り返し時計を反してきた
それでも僕は砂を止めない
いつか夢見た景色に辿り着くため

月に願った理想は流れ
数多の願を重ねて日を刻んだ
僕の始まりは何処へ往くのか?

ああ
また朝を繰り返し
夜を超えていく
僕の砂は色を失くして・・・

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