春の草とかかじる日々

こんにちは。糸凪邑です。

春ですね。
花見と花粉症の季節です。

僕みたいな草喰む生き物にとっては草摘みの季節です。

というわけで、今回はここ最近の散策時に見つけたものについて色々まとめてみようかと。
食べられる草、食べられない毒草。あとは出会った景色など。
思ったこと、感想、その他諸々をメモとして残します。



そういうのに興味がある方は暇つぶし程度にお付き合い頂ければ幸い。


まずは先日の免許更新にて。
予定より早く着いちゃって、スマホとにらめっこするのもなんだかなー、と敷地内をふらついてみることに。

菜の花
春の野花といえば?と問われて想像する人は少なくないかと。
河川敷や空き地など、陽のあたるところに黄色く広がる花。
スーパーなどでも花が開くか開かないかくらいの状態で売られてるように、菜の花は美味しい野草の1つ。

葉の部分はほうれん草、茎の部分はアスパラガスのような食感で、味はこれまたアスパラのような甘みと春らしいほろ苦さ。
帰りがけに河川敷で大量発生してたのを摘んだもの。
茹で前。

こっちは茹でたもの。
茹で前と比較すると鮮やかな色へと変化。

茹で過ぎるとせっかくの食感が損なわれるので、慎重に。

お浸したもの。
たしか、辛子和えだったかな?

シャキシャキとした食感に、辛子の風味、菜の花の春の香り。
たまらんです。

興味がある方はこちらのレシピを参考にしてみると宜しいかと。

・菜の花のおひたしのレシピ/作り方:白ごはん.com
https://www.sirogohan.com/recipe/nabana/

おひたし以外にも、今年は色々試してみた。

ゴマドレ、ポン酢、酢味噌、マヨなど。

個人的に上の4つならゴマドレが◎。
菜の花の苦味とごまの甘みが良い具合に噛み合って美味。
蒸し鶏と菜の花のサラダをゴマドレで食べたり、単に胡麻和えにするのもいいかもしれない。

添え物ではなく、白米に合わせるものをご所望なら、豚バラと一緒に塩ダレで炒めたものがおすすめ。

煮切ったみりん、塩、胡椒、にんにく、好みでねぎを混ぜたたれで豚バラを炒め、仕上げに下茹でした菜の花を加えてさっとあえるだけ。

豚バラの、甘みがあるけれどくどくなりがちな油を、菜の花の爽やかなほろ苦さが打ち消して。
何杯でも白米いけそうな一品でございました。

これはきっとダイエットの時には作っちゃ駄目なやつ。
きっと食べ過ぎちゃう。


そういえば菜の花に関してだけど、一般的に売られているものとは異なる種が存在する。

ここ最近、何度か菜の花を採取した時に気付いたけれど、茎が緑色のものがあれば、紫がかったものもあり、棘がついてるものがあれば、ついてないものもあったり、と微妙に差がある。

一応、アブラナ科はだいたい食べられるってのは知ってたから、その場で味見しつつ、菜の花の味がするものを採取していったところ、それらのそっくりさんも大体菜の花の味がした。
で、よくわからなかったので改めて調べてみることに。

すると「菜の花」は"アブラナ科アブラナ属の総称"であり、一般的にはアブラナやセイヨウアブラナを指すそうで。

で、「菜花(なばな)」というと、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、カラシナその他諸々の、アブラナ科アブラナ属で花を食すもののことだとか。

要するに、それっぽい花を咲かせて、可食であれば菜の花(菜花)と。

雑すぎる気もするけど、そういう感じ。

とはいえ、美味しいものだし、食べられるものが多いってのはいいこと。
それがわかっただけでも良しとしましょう。

ただ、ちゃんと見分けが出来ない状態ではアブラナかどうかわからないので、無闇矢鱈に味見するのは非推奨。
その辺りも含め、あらゆることは自己責任で。

・菜の花 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/菜の花



エゴノキ(?)
こちらも試験場にて。
調べてみると、エゴノキっぽい。
有毒。

言っていいのかわからないけれど、蓮の種に触手くっつけたみたいだ。

・エゴノキ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/エゴノキ



ダイコンっぽいなにか(ハマダイコン?)
これも試験場にて。
雑草が生い茂ってたのか、ぶいーんちゅいんちゅいんみたいな音を立てる除草機械(何て言うのかわからん)ですぱーんされたと思しきダイコン的なにかを発見。

断面と茎葉から、ダイコン系のものだと思うのだけど、厳密に何ということは出来ず。
そこら辺に生えてるってことは野生化したダイコンだとは思う。
ハマダイコンとか、セイヨウノダイコンとか。

・ダイコン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイコン#変種



お次はよく行くお山編。

ウメ
山奥の散策路付近のお家から枝垂れてた梅。
薄紅色だけど、色の種類としては紅梅でいいのかな?

うちにも梅の木はあるけれど、白梅なのでちょっと新鮮。
個人的には圧倒的な違和感を覚えるくらい鮮やかな紅梅が好き。

・ウメ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウメ


道端の野草畑
地面に広がった雑草の群。
いっぱい生えてるけど、その中から可食草をご紹介。



ホトトギス(と思う)
しゃきしゃきして、きゅうりみたいな味。
くせがなくてとても食べやすい。

初めてこれと出会ったとき、ツユクサなのかホトトギスなのか見分けがつかず、友人と一緒に調べ続けた。
その時の結論はホトトギスなんだけど、ホトトギスは葉や花に斑点があるらしいとの情報から、確信は持てず。

ただ、ツユクサのような産毛もないし、季節も違うし、何より味がきゅうりっぽいってことで現在も暫定ホトトギス。
ホトトギスは種類が多いらしいから、たぶん斑点が少ない種なのでしょう。

間違ってたら教えておくんなまし。

ちなみにツユクサもホトトギスも可食草なので、その点では問題ない。

・ホトトギス属 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホトトギス属

・飛騨の山菜ももう終わりです!”ウワバミソウ” - 飛騨季節料理 肴店主の日記
http://sakana-tensyu.hatenablog.com/entry/20110618/1308352787

(※Wikipediaの画像はかなり遠い種だと思うから参考になるか怪しいけど、一応)



ハコベ
春の七草の1つ。

ハコベにはいくつか種類があって、一般的に図鑑や野で見るのがこれ。

で、上の草むらにあったのがこちら。
太くて大きい。
調べてみたところ、ミドリハコベ?なのかな、と。
普通のハコベより大きいので食べがいがある。

味は・・・水菜?みたいな。
ただ、水菜ほどの青さや、渋み、辛味などはない。

とっても食べやすい山菜。

・ハコベ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハコベ



セントウソウ(?)
いまいち合ってるかどうかわからないもの。
最初、セリだっけ?と思い、観察してみるも、どこか違和感。
セリなら特有の匂いがあるはずだと、引っこ抜いて嗅いでみたところ、確かに近いけれど違和感。
ちょっとならよかろとかじってみると、確かにセリっぽい気がするけれど、セリほどの鮮烈な感じがなく、やはり違和感。

帰宅して調べてみたところ、どうやらセントウソウと呼ばれるものが一番近いようで、自分の中では暫定的にセントウソウ(?)という立ち位置。

・セントウソウ
https://matsue-hana.com/hana/sentousou.html

もしこれがセントウソウであれば、一般的に食べはしないものの毒はなく、食べること自体は可能らしい。
まぁ、僕も食べたからね。
経験済みってことだ。(?)

ただ、この系統は似たのが多く、セリ科の仲間にもドクニンジンや、日本三大毒草の1つであるドクゼリがあったりと、危険は大きい。

僕が言うのもあれだけど、とち狂ってもいきなりかじったりしてはいけない。
いや、ほんとに。



サンショウ
道に落ちてた小枝。
小汚く、ぷちぷちした小さな実を備え、近寄ればトライポフォビア(集合体恐怖症)の人が反応しちゃうかもしれないこちらの物体はサンショウ(山椒)。

若芽は木の芽として煮物や吸い物、焼き物に添えたり、果実は佃煮に入れて香りづけたり、乾燥させたものを砕いてうなぎに振りかけたり。

結構身近な調味料の1つ。

とはいえ、流石にこれは使えないと思うけれど。
たしか冬に来た時は濃いピンクのような赤い実を付けてたけど、数カ月でこうなるんだね。
あの時採っておけばよかったなー、とちょい後悔。


ここで小話。

以前、この場所からちょっと離れたところにある、古びた食事処にお邪魔したことがある。
おばあさんが一人で切り盛りしていると思しき店で、散策帰りに友人と立ち寄り、ちゃんぽんを食べた。

その時、小鉢として添えられた昆布の煮物。
それを口に含んだ時、金柑のような柑橘系の香りがして、おばあさんに尋ねたところ、「金柑?あぁ、もしかしたら山椒かしらね」と解答を頂いた。

それくらい、山椒は柑橘のような香りがする。
ま、実のところ山椒はミカン科なので、当たり前といえばあたりまえなのだった。

1つ学んだよ。やったね。
おばあさんありがとう。

・サンショウ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/サンショウ



登りたくなる坂
そのまんま。
こう、地平線みたいな平らな景色って進みたくなるよね。
細道からのぞく感じだとなおよし。

そこに辿り着いた時、どんな景色が広がってるんだろう・・・。

そんな期待が膨らむ。

しかも、この日は雲ひとつない晴天。
その夕方前。

たまらない。



クマワラビ(?)
去年から山野草を採り始めたのだけど、未だゼンマイやらコゴミ(クサソテツ)やらワラビといった、The山菜みたいなものを食べたことがない。
今年こそは・・・と探しまわってた時に見つけたものがこれ。

シダの根本に芽吹き出してて「お、まさかコゴミ?」と思ってテンション上って観察してたら、どうも特徴に合わず。

そもそもこんな毛むくじゃらじゃない。
まるで幼虫。
1つ見てみるかと、おそるおそる手折り、ほどき、断面を確認。
何か違う。

「自身が持てないものは絶対に手を出さない」&「ワラビもゼンマイも含めて、シダ関係は無毒化しないと駄目」ってことで、避けることに。

後日調べてみると、どうやらクマワラビっぽい。



コゴミではなく、ワラビ系統。
ニアピンと言えなくもないような、大外れなような。

精進が足りんね。

・クマワラビ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/クマワラビ

・クサソテツ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%BD%E3%83%86%E3%83%84



排水口の小さな世界
何かこういうの好き。
小さな生態系が出来上がってる感じ。
箱庭的、とでも表現すればいいのか。

街中でも、排水口やちょっとしたひび割れから大きく育ったものを見ることがあるけれど、その度に植物の強さを感じる。
美しい。



タネツケバナ
排水口を観察しながら山道ぽつぽつ歩いてたら、側溝付近でみつけたもの。
最初は芽吹いたばかりのクレソンかと思ったけど、クレソンはもっと水気の多いところ、それこそ水に浸かった状態で育つことが多いので、違和感があった。

後日、記憶の隅っこから飛来したキーワードはタネツケバナ。
調べてみると、クレソンと同じアブラナ科で、大きく育ったものはクレソンと似て見えるとか。

実際、花とその周りに伸びた触手っぽい何かは覚えがある。
確か初夏頃に花を開いたクレソンもこんな感じに生えたはず。

ちなみにこのタネツケバナ、"アイヌ料理では鮭と相性が良いとしてシペキナ(鮭の草)の名で鮭料理の香辛料にされ、北海道弁では「アイヌ山葵」と呼ばれる"らしい。

Wikipediaからの抜粋である。

・タネツケバナ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/タネツケバナ



スギ
春が有するノーブルファンタズム。
最早語るまでもない。

僕自身はこれに苦しめられることはないけれど、周りがそれに苦しんでいることから、その凶悪さは理解している。

対人でありつつも、その在り方は対軍、対城を超え、種としての人類に対するという意味で「対"人"宝具」というべきかもしれない。

ちなみに、秋冬辺りに深緑の葉をそのまま煮だして飲むとスパイシーなハーブティーみたいな感じで結構美味しい。

聞いた話だと、花粉症に効果があるとかないとか。
民間療法的なうわさ話だからその真偽は不明だけど、もしあるとしたらスギの成分と身体が馴染んで、花粉を異物と認識しなくなるとかそんなことなのかね。

ホメオパシーがそんな感じの考えだっけ?

知らんけど。
本当なら多くの人が助かりそうだね。


そういえば撮影時に触ったら、視認できる程度の濃度を伴って薄黄色いものが舞っていた。
ふぁさっ、と。
まるで腐海から吐き出される瘴気のように。

心底花粉症で無いことを天に感謝した。
あと花粉症の人ごめん。
いたずらに空気中の花粉濃度増やしてしもうた。



よくわからん花
なんかわからんけど綺麗だったから撮影。
こういう綺麗な花が枯れや朽ちに蝕まれていく様子、時間の経過を感じてかなり好きなんだけど、わかる人いるかなぁ。



静かな竹林
山道からふらり入ってみた。
夕暮れ時の橙がかった光と、通り抜ける風、ざわめく木々。

ちょっと五月蝿さを感じるくらい、しっかりと音があるのに、何故か静けさを感じる時間。
大好き。

雨の時もそうなんだけど、話し声さえ聞こえなくなるような豪雨でも、何故か静けさを感じる。
五月蝿さは人工物の喧騒に対する拒絶反応なのかも。

ま、自然もうるさいけどね。
雷とか滝とか。



足元の小さな世界

何で撮ったのかわからない1枚。
ふと見下ろしたところに敷き詰められた緑があって。
何となくカメラ(スマホ)を向けた。

これ、地面にすれすれで撮ったものなんだよね。
そんだけ近づいても、大きなものと、その周りを取り囲む小さなものがあって。
それに不思議な感動を覚えた。
小さく区切った枠組みに世界みたいなものを感じたから、というのがそれらしいかも。
改めて、自然ってすごいな、と。

あ、手前の大きなやつはたぶんハコベ。



レンゲソウ(ゲンゲ)
手前のピンクと白のやつがそうなんだけど、ピンぼけ失礼。

マメ科の植物で、前に葉っぱをかじった時はさやえんどうとか絹さやみたいな緑色の味がした。

調べたところ、ギリシャ神話に登場する程度には歴史は古く、人間との関わりも多いそう。
一般的な用途としては、若芽を調理して食べる、民間薬としての利用、家畜の飼料など。

可愛らしい見た目で、田舎ではよく見かける。

街中ではどうだろう?

・ゲンゲ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲンゲ



カンゾウ(ヤブカンゾウ?)
おそらくヤブカンゾウと思しき草の若芽。
甘みがあって美味しい。

葉を食べられるのは若い時に限る(旬を逃すとただの草だった)けど、根や花など、季節によって食べる部分を変えれば一年中いけるとか何とか。

有毒草であるスイセンと間違えられることがあるらしい。
毒草怖いね。

・ワスレグサ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ワスレグサ#ヤブカンゾウ



フキ
山菜としては有名なフキ。
栽培されてて、ごつくて太いやつがスーパーなんかで売られてる。

可食部は葉柄と葉。
食べる際は灰汁抜きが必要。
皮を剥いて水にさらして、下茹でして。

茎は野の香りとでもいうような独特の匂いに、しゃきしゃきした食感。
煮物や炒め煮、蕗味噌などで食べる。

僕は葉柄部分しか食べたことがない。
葉はどんな味がするんだろう。
こっちは何かくたびれてるけど、撮影時期的に冬を越したやつだと思う。
ちなみに僕は冬を越した草を見つけると、ご老体とか歴戦の強者って呼んでる。
理由はない。自分でもよくわからん。



ツワブキ
山とか、湿気の多い斜面とか、案外どこにでも生えてるやつ。
フキに似てるけど、はるかに灰汁が強い。
こっちも下茹でしたり皮を剥いたり水に晒したりといった下処理をフキよりも長い時間をかける必要がある。
皮剥きの際、灰汁が強すぎて、晒している水だけじゃなく、皮を剥く自分の指も黒くなる。
かなり大変。

その味はフキより癖が強いけど、僕は結構好き。
表現できないけど「野の味」みたいなよくわからんものを感じる。

おすすめはごま油で炒め、醤油みりん砂糖で甘辛く炒め煮にしたもの。
ご飯のお供に最高で、「手間をかけた甲斐があったぜ・・・」と謎の達成感が得られる。
鶏ももを入れるのもありみたい。
僕はやったことないけど、聞いただけで米いけそう。

フキと見分けるポイントは、色と質感。
フキは柔らかそうな葉の質感と、黄緑色の茎葉。
ツワブキはぱりぱりと割れそうな深緑の葉と、紫と茶がかった茎。

フキより強いのか、フキよりも広い範囲で年中見かける。

・ツワブキ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ツワブキ



ヨモギ
草餅 is 最高。
美しい濃緑色に、噛むと広がる春の香。

きなこもいいが、甘いあんこと合わせるのもまたいい。

そこにお茶を添えると至福の時間が訪れる。
ニルヴァーナはここにあった。

・ヨモギ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨモギ



サンショウの小枝(枯れる前)

2度目まして。
こちらは上のやつよりも前に見つけたもの。
枝の赤さが面白いけど、なんで赤いんだろう。

そういや、実の色が濃ピンクから真っ黒になってるけど、完熟ってことなのかな?
(追記:黒いのは身が割れて出てきた種みたい)



シダ植物の成長
散策路の道沿い斜面から突き出してたシダ植物群の観察中に発見。
「シダ植物ってこういう育ち方するんだ・・・」と謎の感動を覚えた。

どうでもいいけど、僕はこれを発見時「クマワラビか?クマワラビだろう?」と心の中で問いかけていた。

実際にクマワラビなのか不明だし、そもそもシダ植物に全然詳しくないにもかかわらず。
最近学んだものを使いたがる、ただの阿呆だ。

我に返って、そう思った。
まぁ、春だしね。
お恥ずかし。



ツバキ
お分かりいただけるだろうか。
これ、地面から20cmくらい?の樹高にもかかわらず、こんな立派な花を開かせている。

感動としか言いようがない。
植物ってすげー。



アセビ
公園とかに生えてるやつ。
毒草。
馬が食べて酔うようになる木という意味で「馬酔木」という字を当てられるとかなんとか。

公園に生えてるってことはキョウチクトウとかと同じレベルに身近なものなので、気をつけたい。
花は可愛らしい形。
スズランもそうだけど、ランプのモチーフにしたらファンタジーな雰囲気があって良さそう。
聖剣伝説3のランプの花の森、聖剣伝説LOMの月夜の町ロアみたいな。

綺麗過ぎる花、可憐過ぎる花、幻想性を覚えるようなものには毒がある。
そんな感覚。
容易く触れられない禁忌、みたいなことを言えばそれらしく聞こえる。

・アセビ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/アセビ



ここからは町中の散歩中に見つけたもの。

ハボタン
よく花壇とかに植わってるやつ。

ハボタン(葉牡丹)という名の通り、牡丹の1種・・・ではなく、アブラナ科。
Twitterで「よく見るこいつは何じゃろな」という旨のツイートをしたところ、フォロワーさんから教えて頂いた。
ありがたい。

結球しないケールやキャベツを観賞用として品種改良する中で生まれたものだとか。
実際、花っていうかキャベツに近い。

一応可食だけど、美味しくないんだそうだ。

・ハボタン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハボタン



ノビル

河川敷、田んぼ沿い、湿気のある山の中、荒れ地、その他諸々どこにでも生えてるやつ。
ネギの仲間。

年中かつ、どこでも採れるのが素敵。
ただ、匂いが結構強いので、採取して車に置いておくと車内がネギの強烈な匂いに満たされる。

味は美味しい。
掘り出した球根を茹でて酢味噌に付けるのがよくある食べ方。
生えて日の経っていない段階であれば、緑色の葉の部分も食べられる。

味は違うけど、使い方としてはワケギに近いのかな。

・ノビル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ノビル

今知ったけど、ネギってヒガンバナ科なんだ・・・。



カラスノエンドウ
ソラマメ科の雑草。

学問的な和名はヤハズエンドウというらしいけど、山菜の本にはカラスノエンドウと載っていることが多く、一般的に定着してるのはこっちの方らしい。

写真じゃわからないけれど、いわゆるピーピー豆。
春になると、むしって種のけて笛作って遊んだ記憶があるって人は多いんじゃないかな。
懐かしい。
上手く作れた時は調子に乗って鳴らし続けて、周りの誰かに「うるせー」って怒られる。
これまた懐かしい。

食べ方はベーコンと炒めたりするみたい。
見た目通り、さやえんどう絹さやとかと同じように使うのかな?
僕は食べたことはないけど、たぶんレンゲソウと同じ系統の味なんじゃないかなって想像してる。
あくまで想像だけど。

・ヤハズエンドウ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤハズエンドウ



タネツケバナ
上でも載っけてたけど、こっちは山で見かけたものじゃなく、町中で生えてたやつ。
意識して探すと結構何処にでも生えてることに気付いた。

気になったら探してみて下され。



フキノトウ
有名な山菜の1つ。
名前的にフキのお仲間のように思える。

実際にはお仲間というか、フキの花。
写真は開いちゃってるけど、開く前の蕾の状態を採取して食べる。

天ぷらにすると、ほろ苦く、これまた春っぽい味がする。
美味。

そういえば、冬眠から目覚めた熊は最初にフキノトウを食べる、みたいな話を聞いたことがあるけれど本当なのかな。

フキノトウ採りに行って熊とあったら目覚めどころか終焉を感じる。
気をつけないと。



ホトケノザ
春の七草の1つ・・・ではなく、同じ名前の毒草。
春の七草でいう「ほとけのざ」は現代でいう「コオニタビラコ」と言われるもの。

ややこしいけれど、なんでこんなことになってるんだろう。
いや、ほんとに。

ちなみにこちらのホトケノザは毒草に分類されてるけど、そこまでやばい毒を持ってるってほどではないらしい。

今更感はあるけれど、毒性がどうこうに関しては、ゼンマイやらワラビ、フキ、アブラナその他諸々にも毒は含まれてて、大体灰汁抜きや茹でこぼしみたいな"調理"過程を経て食べるので、この言い方はしっくり来ない。

一般的には
「可食」=調理して美味しいとされるもの
「毒草」=深刻なダメージがあるもの
みたいな感じなのだろうか。

ホウレンソウは身体に有害なシュウ酸を多く含むけれど、一般に美味しいものとして流通してるし。
同じように、山菜の中にはシュウ酸を含まれるものが多くあるけれど、それらも毒草に分類されていない。
あくまで摂取量と調理に関する注意書きがあるだけ。

美味しくてゆるい毒なら良しってことかな?
僕の感覚としては、即効性とダメージ量の大きで分けてるとみた。
根拠はない。


・ホトケノザ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホトケノザ



ドクゼリと思しき何か

確証は無いけれど、形状的にセリ科で、葉の大きさ、このぎざぎざした形から察するにドクゼリだと思う。
だとすると、実際に見たのは初めて。

日本三大毒草の1つであるドクゼリに家から10分程度の川沿いで出会えるなんて。
呼び名に反して身近ね。

残る2つはドクウツギとトリカブト。
全然その気もなかったけれど、機会があればそれらも発見したいと思う。
その際は何かトロフィーとか獲得できるんじゃなかろうか。

「倭国の三つ毒」とか。

悦に浸れそう。



とまぁ、今回はこんな感じ。
何か途中から春らしさが消えてたけど、まぁ春に見つけた山野草ってことで。

実際、食べられる草や毒草っていうくくりであれば、もっと色んなものが見つかる。
シロツメクサやオオバコ、トウダイグサ、ヤブガラシ、ギシギシ、スイバ、ナズナ、アザミ、タンポポ、etcなどなど。

それらは写真に撮ってなかったのと、あまりにもどこでも見るってことで今回は割愛。


もしこういうことに興味があったら本とか買って読んでみて欲しい。
自然散策は「自分の世界を広げること」と「運動による身体調整」の両方を兼ねた素敵な行いだと思ってますので、気が向いたらぜひ。
モデリングとかやってる人だったら、そこら辺にテクスチャや資料が落ちてるようなもんなので、更に素敵。

草木を摘む際はこういう感じの図鑑を一冊買って、暇なときにぱらぱらめくって覚えつつ、散策時には持っていくことおすすめします。

・よくわかる山菜大図鑑―新芽 葉 実 花 今井 国勝
https://www.amazon.co.jp/dp/4522424353/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_z2YTCbGXYVFA8


もし、山野草摘みたいって方は、僕が前書いた記事がありますので、もしかしたら何かしら参考になるやもしれませぬ。

・緑を喰み、知恵を喰む
https://kairandou.blogspot.com/2018/06/blog-post.html

あ、推しといてあれですが、ここに載ってる情報を使ってすることに関しては当然全て自己責任で宜しゅう頼んます。
危ないことは何事も自分の意志に基づいて、悔いなきように。
よくわからず食べて死にましたと言われても(?)どうしようもないので。
もちろん、毒草だけじゃなく、散策時の事故その他諸々に関してもお気をつけて。


では今回はこんな感じで。
またいずれ。

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