リアリティもほどほどに


近頃、高解像度でリアルな質感の服や小物、武器を身につけたアニメやゲームのキャラクターを見るともやもやすることが多い。

かわいいなー、かっこいいなーと思いつつも同時に、「んん?」と何か引っかかるものがあって。

ちょっと気になったのでその原因を考えてみた。


結果、これはおそらく「解像度の不一致」による違和感なんじゃなかろうか、と。


空想的なもの作り物的なもの、アニメ、ゲーム的なもの...何でもいいけれど、そういった「現実のもの」と対を為す「作られたもの」は――当たり前だけど――現実の解像度が異なる。

具体的に言えば、現実(のもの)の解像度が1だとすると、作られたものはそれ未満(あるいはそれ以下)となる。

僕がもやったのは、たぶんそこの解像度の不一致。


最近、やけにリアリティの高いものが多く、そういったものを容易に作ることができるツールも増えてきてはいるけれど、簡単にできるようになった結果、解像度の不一致が起きやすくなってるのかもしれない。


人間同士の理解や共感には必ず一定以上のリアリティ(現実感)が必要であるとはいえ、現実に寄り過ぎてしまうと、作られたものとの間で解像度の不一致が起き、現実感を高めることで没入感を得ようとしたはずが、逆にそれを阻害する違和感を生んでしまう。


現状、自分は作り物系にはあんまり興味は無いし、かと言って写実的なものを求めてるわけでもないけれど、そういったものを作るときにはこの「現実の解像度」は意識しておかねばな、と。

そんなことを思ったのでした。


おしまい。

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