3Dモデル初心者が1年間BOOTHに出品し続けてみたお話

なんか、ノリと勢いだけでBOOTHでお店を始めてから1年が経過したようで。

・BOOTHでモデルデータを販売し始めたお話
https://kairandou.blogspot.com/2018/09/booth.html
(初期に作ったいくつかの商品は諸事情により非公開となってたりしてますがお気にせず)

Blenderで3Dモデリングを始めたのが7月末頃。

・Babylon.jsを使うためのメモ〜Blender連携のおまけを添えて〜
https://kairandou.blogspot.com/2018/07/babylonjsblender.html

日々、何となく自分の作りたいものを作り続けて、気付けば1年。
商品数も数百点になりました。

今回はこの1年間、BOOTHの運営やモデリングをして得たものや思ったことについて、つらつらと綴ってみようと思います。

あらかじめ断っておきますが、BOOTHで売上を上げる方法とかフォロワーを増やす方法とか、そんなお話じゃないです。
あくまで1年続けてみた感想や、得られた感覚に関するものです。

その辺り、勘違いなきよう。


運営結果
まず始めに、HollowCradleの運営結果から。
2019/09/24時点で
  • HollowCradleの1年間の売上:¥29,100
  • 運営中の店舗HollowCradleのフォロワー数:343人
  • 出品した商品:バリエーションも含めて300点以上
となっております。

取り扱い商品についてですが、武器や家具などの広い意味での小物がメインで、その他建築物や謎オブジェ、謎生物などです。

用途はゲーム制作やVRChatでの利用を想定。
とはいえ、アニメーションなどは無しで、動かせるものはアーマチュア(ボーン)が入ってるだけの静止物がほとんどです。
配布形式は基本的にUnityPackage+FBX(+テクスチャファイル)をzip形式にまとめたもの。

商品の利用具合に関しては、ワールド製作を始めとしたVRChatでの利用や、ゲームや背景に使われてたりいなかったり。
どれくらい使われているか、実際の程度は知りませんが、時々TLで自分の作ったものが使われてるのを見かけたりしてるくらいです。

上の数字が多いか少ないかに関しては客観的に見れば少ない方だろうと思いますが、販売形式や技量などを鑑みれば、そんなもんだろうな、と。



やったこと
ルールの設定
今回、BOOTHを運営するにあたって、ルールを定めました。

Twitterや当ブログで何度も書いてきましたけど、僕はいわゆる三日坊主です。
意識的に継続できたものなんて片手で数えるほど。
継続という崇高なる在り方とは光年単位の距離を置くナマモノです。

なので、少しでもそれを克服し、継続者なるものにお近づきになろうと、1つの決めごとをしました。

それは「毎日出品する」こと。
体調が悪かろうが、用事があろうが、モチベーションが地の底を這おうが、毎日休まず1つ以上出品すること。

ただそれだけです。

売上やら認知度、スキルアップなんかは二の次で、とりあえず「継続」。
その一点を目指しました。

制作物(販売物)に関しても、その障害にならぬよう、「自分の作りたいものを好き勝手作る」ことを自分に対するルールとしました。
作り事の経験がある人ならお分かりいただけると思いますが、自分の作りたいものを作れない(作らない)状態ってのは非常にストレスがたまります。
学校のような、上手くなるための道筋に従っているならある程度妥協できますが、今回は独学で行う趣味のもの。
他人の求めるものを意識し過ぎると目的がぶれるので、メンタル的にあまりよろしくありません。
(承認欲求の強い人ならそれでいいかもしれませぬが)

というわけで、あくまで自分の中にある「これを作りたい」という欲求に素直に従うことに。



販売形式
収益面に関してですが、初心者とはいえ、流石に無報酬で続けるのは面白くないです。
継続が主目的とは言え、もらえるのならもらいたい。
かといって、下手くそがろくに練習もせずに有料で販売しても、買われることはほぼ無いでしょう。
買われないってことは、使われないってことで。
使われないことには、自分の作るものの立ち位置も測れず。

この点はわりと悩みました。
で、最初は適当に¥100とか¥200とかにしたり、無料で出してたんですが、途中で値段を気にしすぎてることに気付いたんですよね。
継続が目標だったのに、収益に焦点がずれてるような。

色々考えた結果、「後払いの投げ銭形式」で提供することにしました。

誰でも¥0でダウンロードして使えて、実際に使ってみて「良き」と感じた人は、あとで「好きな額を投げ銭」してもらう=「投げ銭という商品を購入」してもらう。

投げ銭のイメージはこんな感じに、100円から〜1000円まで100刻みで設定してます。

これなら多少下手くそだろうと、ある程度使ってもらえるし、運が良ければ何かしらの感想や、多少の小銭がもらえてモチベーションにつながる。
お店の存在を知る人が増えれば増えるほど、僕の作るものに共感してもらえる人の目に留まる確率が高まる。
その結果、収入も感想も増える(かも)。

何より前提が¥0なので、期待しない分、落胆することもなくストレスフリー。
プラスが出れば出るだけ嬉しい。
実際、この形式に変えてから、良い意味で考えること(気にすること)が減りました。

で、思ったよりも投げ銭してくれる方がいて「嘘やん」ともなりました。
中にはBOOST!機能まで使って、数千円単位で投げてくれる方も(正気か?と)。

ぶっちゃけ後払いなんて期待して無くて、使ってみて良きと思っても「わざわざBOOTHに戻ってきて投げ銭を購入する」って行為なんてよっぽど素敵な人じゃないとやらないと思うわけですよ。
払わないからと、罰則があるわけでもないですし。
でも、そんなことをやっちゃう素敵過ぎる人が少なくない数いる。

それがわかった段階で、投げ銭におまけを付けることにしました。
「わざわざありがとうございます」という気持ちが伝わればいいなぁ、と。

モデリングを始めてからある程度時間が経ち、多少の気分的余裕も出てきたので、有料販売を試してみたいという気持ちもありました。
ちょっとした実験ですね。

とはいえ、上で書いたように、目的はあくまで日々の「継続」。
好きなものを作るっていうスタンスは変わりません。
投げ銭用にわざわざ作ることは意識せず、いつもの製作の中でできたものから、気分に応じて投げ銭のおまけに加えていきました。

その結果、「後払い代金としての投げ銭」ではなく、「投げ銭についているおまけ」という商品を買う人もちらほら出てくるように。



口コミ制作
投げ銭について多少の成果が出るとわかった段階で、もう1つ試してみることにしました。
「お代を支払う程度に価値を感じている人」ではなく、「お代を支払うほどではないけれど、それ以外の何かしらをしてくれる程度には価値を感じている人」の確認です。

BOOTHでダウンロード商品を取り扱ったことがある方はご存知の通り、BOOTHではその商品が何回ダウンロードされたか確認できます。
誰でも見られる「お気に入り数」ではなく、実際の「ダウンロード数」です。

つまるところ、どれだけ使われたかを推測できるわけです。
(ダウンロードだけして実際に使わないパターンがあるので、あくまで推測でしかありませぬが)

有料商品であれば購入数を見ていればいいので、大した価値の無い数字ですが、僕みたいな売り方をしている場合は結構面白くて。
「ダウンロードして使ってるけどお代は払わないって人」がどれくらいいるか、ぼんやりと想像する指標になるのです。

もちろん、それに対してどうこういうつもりは無いです。
元より「実際に使ってみて、気に入った場合にお代を支払ってくだされ」っていうルールですし、こんな気まぐれルールに乗ってくれる粋で素敵な人なんて、ガチャの渋いソシャゲのトップレアみたいな存在だと思ってます。

払われなくて当たり前。
繰り返しますが、期待しないから落胆もせず、プラスが出れば無条件で嬉しいよねっていうスタンスです。
(ぶっちゃけ、お店のルールとか利用規約を一切確認せず、何も考えずタダだからダウンロードする層もわりといる気がしますけど)

ただ、ここにちょっと疑問があって。
金を出すか出さないかの二極は差が開きすぎてるんじゃないか、と。
お代を払うという行動を起こすほどではないけれど、それよりもハードルの低い行動を設定してみたら案外やってくれるんじゃないか、と。

そう思って、投げ銭のルールを変えました。
「実際に使ってみて、気に入った場合は投げ銭を」から、「実際に使ってみて、気に入った場合は投げ銭orお代がわりにSNSでシェア」へ。

その結果、シェアしてくれる方が以前より増え、それに応じて、フォロワー数の伸び率も上がりました。



SNSの活用
運営開始からしばらくはTwitterに加え、何故か持っていたInstagramに日々の制作物やBOOTHで公開したものを載せてました。

ただ、Instagramは各つぶやきに直リンクが貼れない(投稿内のリンクが機能しない)のと、3Dモデルを利用する日本人利用者が少ない気がした(どころか存在がほぼ確認できないレベルだった)ので、途中でTwitterだけにしました。

といっても、そのTwitterも告知以外にはほとんど使ってません。
お店の紹介用定形ツイートや、お店に関するキーワードへのファボは昔Pythonの勉強がてら組んだbotに任せてます。

(参考:プログラミングとは何ぞ?からTwitterアプリを作るまでのほにゃらら
https://kairandou.blogspot.com/2018/06/0twitter5.html)

そうしておくと気が向いた時に自分のお気に入りを見るだけで反応が確認できますから。
エゴサに心奪われて、反応の有無や良し悪しにメンタル持ってかれ過ぎることもありません。
まれに自分でエゴサしにいくこともありますが、関連するURLの貼られたツイートに対するファボはだいたいbotです。

それ以外の使い途としては、日常の何でもないつぶやきや、ふと思いついた考え、その他諸々を適当につぶやくくらい。

活用というほど活用しておりませぬな。

ちなみにBOOTHは商品の公開時にそのままTwitterに投稿する機能があるので結構便利です。
いちいちTwitter開いたり、URLをコピペするのって手間なんですよね。
小さな手間から無意識に受けるダメージが減るので、このワンクッションの省略はわりと助かりました。



と、運営面でやってみたのはこれくらいです。



1年の感想
そんなこんなで色々試してみたわけですが、1年やってみた感想としては、概ね満足といったところ。

継続出来る人になるために設定した「毎日出品する」という最初の目標はとりあえず達成できました。

期間を設定してないので、「できました」といっていいのかわかりませんが。
意識的に1年続けられたのでよしとしましょう。
区切りとしてもちょうどいいですし。

売上やフォロワー数などの数字的な結果に関しては、あくまで継続の結果、「副産物」ですので、プラスが出てるだけで合格。
10年ものの老体ノートPCを卒業し、作るもののクオリティを上げたり、販売形式や見せ方を変えればもっと伸びる余地はあるでしょう。

その辺りはまたおいおいやっていくとして。


個人的には、初心者から始めて1日も休まず1年続けられて、好き勝手作りたいものを作って、気に入ってもらえた人からは投げ銭や宣伝してもらったりと、良いことしかなかったです。

特に、実際に使ってもらって、誰かの作る素敵な世界の一部になってるのを確認出来たのが一番の収穫でした。
僕はVRChatをしてませんから、現物を見ることはできないんですが、時々TLで流れてるのを見ては「あらまぁこんなところに(・∀・)」とにやけてます。


で、これからなのですが、どうするかは決めてません。
勢いで始めたモデリングですけれど、思っていたよりずっと楽しくて飽きそうにないので、とりあえずは続けるつもりです。

1年やってみて運営にも多少慣れてきましたので、この機に色々試してみようかと。
例えば収益面を意識してみたり。

要するに有料化ですね。
今までは事実上基本無料ってスタンスでしたけど、有料部分を作ります。
投げ銭のおまけ的あれじゃなく、普通にお金を払って買ってもらう類のものです。
もちろん、お試しという意味も込めて無料部分も作ります。
無料と有料の差は特に決めません。
その時の気分でこれは無料、これは有料って感じで値付けします。
有料無料で質に差を出すってことはしないので、その部分は特に気にしないでもらえればな、と。

ただ、毎日出品はしません。
気ままなペースで、これまで通り自分の好きなものを好き勝手作ってはアップするつもりです。

その他細々した部分は具体的にどうするか決めてないですが、やりながら色々試していこうかと。


色々書きましたけど、今まで通り気の向くままやってくつもりですので、これまでご利用いただいていた方も、これからご利用頂ける方も、当店をよろしくお願いいたします。

・HollowCradle - BOOTH
https://hollowcradle.booth.pm/


お店の運営に関しては以上。



継続に関するメモ
さて、前置きはこれくらいにして。

本題はここから。

当初の目的であった「継続」。
軽く「1年続いた」と書いてますが、何事も無く続けられたわけではもちろんなく。
「めんどくさいなー」、「1日くらいアップしなくてもいいんじゃないかなー」と思ったことはあります。

根っからの飽き性、
筋金入りの三日坊主ですからね。

それでも1日も休まず1年続けられたわけでして。
ここからはそんな自分が意識的に継続状態を維持する過程で得た「素朴な気付き」についてのメモとなります。

僕みたいに三日坊主を自称される方はもう少しお付き合いいただければ幸い。
保証は特に致しませんが、もしかしたら何か得られるものもあるやもしれませぬ。

※3Dモデルを毎日出品し続ける場合について書いてますので、それ以外の行為に関しては各自読み替えてくださいまし。



世界の大前提
まず大事な大事な大前提。

「結果は行動の先にしか無い」

何か意識高い高いしてるようですけど、実際は逆です。
意識低い人間がどうやったら最低限の労力で目標を達成するかを考えた末に巡り巡って辿り着いた、逃げようのない現実です。

例えば、「10km歩く」という目標を立てたとします。
当たり前ですけど、10km歩くって目標は、10km歩くことでしか達成できません。
歩かなければ一生その目標は未達成のままです。
この問題からはどうあがいても逃げられません。

悲しきかな、これが世界の大前提。



意識低い大前提
とはいえ、ですよ。

別に必死こいて歩く必要はないわけで。
「10km歩くぞ―!!」と気合を入れなくても、「歩いていればいつの間にか10km歩いてる」わけです。

いきなり10km歩こうとすれば、一定の想像力がある人なら「うぇ・・・」となります。
一般的な人間が時速4kmとすれば、2時間半かかるわけですから。
2時間半歩くってなったら、わりと抵抗感ある人いると思うんですよ。
でも、10kmを意識せずに適当に歩き続けるだけなら、わりとすんなり出来ると思いません?

ぽつぽつと自分のペースで気の向くままにふらついたり、偶然出会ったお店に寄ったりしてたら、何時間かかるかはわかりませんが、いつの間にか10km歩けているでしょう。

要するに、見るべきは「目標の達成という結果」ではなく、「結果にたどり着くために必要な行動という過程」。

遠くに高くそびえる結果という頂を見続けるから辛いのであって、登る過程を維持し続けてれば、その方向に見合った何かしらの結果はついてくるんですよ。

僕はモデリングを始めたとき、1年間毎日出品し続けようと考えませんでした。
そもそもモデリングに何の結果も求めてません。
やってみたら思ったよりも楽しくて、毎日続けてみようかと思ったから意識的にそうしてみた。
そうしたら「いつの間にか1年経ってた」だけです。

はじめから結果(目標)は見ていません。
意識したのは、いかに過程をこなすか。

毎日出品するなら、どうすれば飽きずに楽しんで作れるか。
10km歩くなら、いかにして飽きることなく歩き続けられるか。

「結果は行動の先にしか無い」ってのは「結果はあくまで行動の先にある」から、どうすればその行動を積み重ねられるかに意識を向け、考え、それを淡々とこなしていれば勝手に結果はついてくるよね、ということ。

端折って言えば、

「ずっとやってりゃ結果はついてくるからずっとやれ」

って意味です。

ここからはこの「意識の低い大前提」を元に話をしていきます。



満たされることをしろ
その前提を踏まえて考えると、毎日続けるにはいくつかの条件があります。

その中の1つがこれ。

「自分が満たされること」をしろ。

毎日やるのなら、それはやっていて楽しいこと、充足感や満足感のあることであるべきです。
間違っても、心が蝕まれるようなことであってはいけない。

そんなの死にます。
心はもちろん、おそらく身体も。

よく言われることですが、人間の心はゲームでいうMP的なものです。
一定期間に使える量には限りがあります。

で、当たり前ですが、MPは何をするかによって消費量が異なります。
しかもその量は、大きな結果を得るためには大量のMPを消費する、とかいうある意味素敵な比例関係ではなく、心の適正によります。

自分を満たし、ストレスを感じないことなら少なく、やってるだけで虚無感や苦痛を覚えるものは消費が大きく、という風に。

つまり、クソみたいなことを、大量のMP(メンタルポイント)を消費しつつやるのなんて、続くわけもなく。

続けたいのなら、そもそもやってて楽しいことをやろうね。
自分の作りたいものを作ろうね。

そんな当たり前のお話です。



小さな目標を設定する
好きなことはMP消費が少ないといえ、消費はします。
ということは、限界を考慮しないといけないわけで。

高すぎる目標を設定するということは、それ相応のMPを消費します。
つまり、いきなり大きすぎるハードルを設定すると、いきなり挫折します。
MPが足りませんからね。

で、人間って決めたことを守れないことがわかると、急にメンタルが弱くなるんですよね。
「自分にはできない」「向いてないからやらない方がいい」と。
そうして結局やめちゃう。

でもね、「やらない」って状態はクソなんですよ。
何にも得られませんから。

どんな崇高な目標を立てようが、やらなければ「ちっぽけな目標を成し遂げた結果」を日々積み重ねたものには劣ります。

なので、日々のハードル(目標)は低めに。
自分を一切過信すること無く、どうあがいても達成できるものにすること。



目標を違えるな
これは上に関連します。
ずっとやってると、時々ぶれてくるんですよ。

優先順位が変わってくるというか。
例えば、僕は「毎日BOOTHに3Dモデルを出品する」ことを継続内容に決めてました。

作っては出品して、作っては出品して。

これをしばらく続けてくると、不思議とクオリティを求め出すんですよ。
「もっとすごいの作りたい!!」と。
特に他人の作るものを視た後に起きやすいですね。


で、自分なりにクオリティを出そうと試行錯誤するんですけど、まぁ凝り性の人ならわかると思いますが、終わらないんですよ。

ちょっといじっては、あーでもないこーでもない・・・
直しては、やっぱりこうだったかも・・・

終わらないんですよ。

毎日出品ってことは、毎日何かしらの出品物が仕上がっていなければいけないわけでして。

出品できないんですよ。
途切れちゃうんですよ。

こいつはまずい。

ここで大事なのはあくまで「毎日出品する」という一点に集中すること。
そうすると決めたことがあるなら、それが、それだけが重要。
むしろそれだけでいい。

クオリティがどうとかは二の次。
まずはどうあがいても出品に差し支えない状態を維持すること。

二兎を追うものなんとやら。
最も重要な1つさえできないのに2つめを追うことなかれ。

ある程度できるようになってから、別のものに手を出しましょう。



思考をストックしろ
いつも作ってると、その都度今回は何作ろうかどうしようかって悩むわけですが、その行為は結構リソース持ってかれるんですよね。
時間的にも労力的にも。

なので、制作以外の時間で思考して、それをストックしておく。

移動中、散歩中、買い物中、読書中、ゲーム中、食事中、入浴中、その他諸々のタイミングで考え、思いついたものは全部メモっておく。
可能であれば、ある程度形にしておく。

そうすると、制作の際の「思考」っていうプロセスを省けるんですよ。
さっきのMP云々で説明するなら、消費MPの削減or余力がある時の先払いというところ。

「考える」+「作る」の2工程を、「作る」のみに省略できる。

実際にやってみると、思考って結構自分のリソース(MPとか時間)食ってたんだなって実感できます。
これはほんとに楽なので、おすすめです。

ちなみに僕はスケッチブック(高校時代に美術の授業でもらって数ページだけ使ったもの)に落書きしてました。
画力に関しては「画伯」の称号を頂戴したり、「味しか無い」と称されたりする程度ですけどね。

でも、メモなんて自分がわかれば無問題。
何か思いつく度に、自分にしかわからない絵を描き殴っていきました。

そうしたら、ついこの間、スケッチブックが全部埋まりまして。
それを見た時にふと、積み重なった「実感」のようなものを得られましたね。
わりと頑張れてるんだなーと。

思わぬ副産物ですが、そういう可能性があるという意味でもおすすめですよ。



肉体は身体に勝る
これは前にも書きましたけど、何かしらの行動のために「よしやるぞ!!」って気合い入れてやらなくても、身体を動かせば勝手に心はついてくるんですよね。

そもそも心と身体は一方的なものじゃないです。
心で身体を動かせるように、身体を動かせば心はついてきます。
落ち込んでる時に運動すると気が晴れたりするのと同じです。
(個人的には、心よりも身体の方が優先順位高いんじゃないかなとさえ思ってます)

なので、毎日文章書くって決めたなら、うだうだ考える前にテキストエディタを開いて1文字打つ。
毎日3Dモデル作るなら、Blenderなりなんなりを開いて、メッシュをいじったり追加してみたりする。

そうしたら人間不思議なことに、勝手にやる気が出てくるんですよ。
あとはその流れに乗ってただやるだけ。

行動の際の初めの一歩って、めちゃめちゃ心理的なハードルが高いんですよ。
実際にやることの程度に関わらず。
どんなに小さなことをやろうとしてても、行動とかいう大層な輝きを持つ崇高なるものに高い高いハードルを錯覚して心が屈するんですよ。

で、勢いつけて「うおぉぉー!!」って感じで登ろうとするんですけど、そんな気合がどこから湧いてくるのか。
そんな全力出さないと登れないものなんて、毎日やれるわけがない。

日課にそんな苦行はいりません。
無駄に自分でハードルを上げないこと。

だるさが消えるのをまったり、やる気がどっかから湧いてくるのを待つ前に、何も考えずにまず身体を動かす。

嘘やんと思うかもしれないですけど、実際にやってみたらめちゃめちゃ効きますので是非。



ルーティン化
これは「続ける行為」自体を、自分にとって当たり前の日常にするって意味です。
毎日歯を磨いたり、服を着替えたり、学校や会社に行ったり、ご飯を食べたりするのと同じ。
それを生活の一部のように、して当たり前の何かとして取り入れること。

心と身体のお話にも関係してるのですが、ルーティン化すると心のハードルが下がり、初めの一歩は勝手に踏み出すようになります。
「さぁやるか」と思ったら、そのままPC開いてBlender立ち上げてます。

心のハードルに加えて、消費MPも減ります。
何かしらの病を抱いてる人は除けば、歯を磨いたりご飯食べたりするのに、心を持ってかれる人はいないでしょう。

流石にそこまで下がるかどうかはさておき、感覚的にはそういう感じです。



と、継続に関してのメモは以上になります。
あくまで僕個人はこうだったよーって感じで、誰にでも当てはまるものとは限りませんが、何かしら引っかかる部分があれば幸いです。

では、今回はこんな感じで。
お付き合い頂きありがとうございました。

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